榛名湖マラソン、完走はしたけれど……
前日は高崎駅前のビジネスホテルに宿泊。朝ホテルを出た時は長袖を着たほうがいいかと思うぐらいだったのに、榛名湖に着いたら真っ青な空に浮かんだ太陽が真っ赤に輝いている。標高1,000mだからいくぶん空気は涼しいはずなのに、日なたにいるだけで汗ばんでくる。9時のスタートの時にはすでに20℃を優に超えていたんじゃないだろうか。
参加人数は1,600人ほどの小さい大会で、ごいさんはCブロックからのスタート。Fブロックまであるからほぼ真ん中あたりというところだ。AブロックやBブロックにはそうそうたる体つきをした人たちが並んでいる。Cブロックになって少し穏やかになったけど全体的にやる気がひしひしと伝わってくる。それもレースが終わってみて納得がいった。
最初はスタート地点を中心に小回りに一周する。それから一周8キロ弱の榛名湖畔を5周するというコースだ。一番の難関は最初にある延々2キロも続く上り坂だ。始めの1キロはそれほどではないがそれから徐々に傾斜がついて、最後の500mはかなりのきつさになる。下から見上げるとまるでスキーのジャンプ台のように見える。それを逆走していく感じなのだ。
それでも最初はまだ元気があるからそれほどの苦もない。次の下り坂でスピードを上げたいのだが、これまた急すぎてどうしてもブレーキをかけてしまう。これも足への負担となる。その後も小さなアップダウンを繰り返すが、これがじわじわと効いてくる。2周目、3周目と2キロの上り坂をどうにかクリアしたのだが、ついに4周目、てっぺんまであと300mというところで足に違和感をおぼえて立ち止まる。
案の定、次の下り坂で一気に両足が攣ってしまう。まだ10キロ以上も残している。焦って走り出すと、足がもつれて転びそうになる。何とか堪えながら走り続けて残り一周に入る。最後の2キロの上り坂も休み休みにはなったがなんとか走り切った。それでも問題なのは下り坂の方なのだ。足に痙攣が起きるのはたいがい下っている時が多い。上るも地獄、下るも地獄といった感じだね。
休み休み走って残り3キロの地点までやってくる。足の方は攣ったままという感じだが、ここからは止まらずに最後まで走り通そうと決意する。周りには歩いている人も多くて何度も止まりたくなったが、どうしてもこの意地だけは通したかった。あと2キロ、あと1キロ、あと500m、そしてやっとの思いでゴールイン。タイムは4時間4分7秒。一年ぶりの4時間オーバーだ。
終わってみて、もう少し何とかならなかったかと悔しい気持ちだ。順位的には男子1,152人中333位、60歳代では138人中17位だからメンツだけは保たれた感じ。課題も少しは見えたから参加したこと自体は悪くなかったと思う。
送迎のバスも受付やトイレなんかもストレスは一切なし。役員さんもボランティアさんもみんなにこにこしいて優しかった。エイドでの中学生の大きな励ましの声、すごく良かった。本当にありがとう。でも来年はどうしよう。あの坂、嫌だなあ~。
上州名物「焼きまんじゅう」。味噌ダレがなんとも美味しい。