徳島観光 ~ 市内編 ~
今回は大会当日に帰るという予定だったので大会前の観光ということになった。木曜日に朝一番の飛行機で羽田を発ち、小一時間ほどで徳島阿波おどり空港に到着。連絡バスで徳島駅に出て荷物をホテルに預け、駅前でレンタサイクルを借りて市内見学へと出かける。市内を巡るのはレンタサイクルが一番というのは奈良の時に学んだ。しかもここではアシスト付きで1日の料金がわずかに500円という優れもの。
まずは駅近の徳島中央公園にある徳島城博物館でしっかり徳島の歴史を学んだ後に、徳島城があったという城山に登る。いよいよ徳島に来たぞという気分になってくる。続いて少し離れているが人形浄瑠璃でお馴染みの阿波十郎兵衛屋敷に向かう。ストーリーはよく覚えていないが「ととさまの名は阿波の十郎べえ~。かかさまの名はお弓ともうします~」というセリフは実に鮮明に記憶している。平日だからか見学者は自分とサラリーマンらしき男性の二人。二人しかいなくて丁寧な解説がもったいないくらいだった。2時からは浄瑠璃の上演があるというのだが、時間にゆとりが無く見られなかったのが残念だった。
次に向かったのは徳島市のシンボル「眉山」だ。どの方向から見ても「眉」の形をしているというのがその名の由来らしい。標高は290mだが四国一の夜景のスポットということだ。初めは阿波おどり会館からロープウェイで行こうと考えていたのだが、レンタサイクルの案内には頂上まで自転車で行くコースが描かれてある。いくらアシスト付きでも大変だろうと思ったが、描いてある以上は行けるはずだと考えなおして挑戦することにした。が、ヤッパリ大変なことには違いなかった。甘かったと後悔したが、それでもアシストの威力は強烈だということを思い知った。どうにか小高い一つの山を上りきってしまったのだ。下から見上げる通りに上から眺める景色も爽快だ。眼下には「四国三郎」という異名を持つ吉野川が悠々と流れている。確かに夜景はどんなにか美しいだろうと思う。
阿波おどり会館には実演の始まる時間の10分ほど前に到着。阿波踊りはテレビとかで目にしているけど、こうして目の前で見るのは初めてだ。いつものようにワクワクしている。幕が上がって踊り子さんたちが登場してくる。思った以上に迫力がある。特に男の人は腰を低く据えた状態でよくもまああんなに激しく動けるものだと感心する。女性の立ち姿もすらっとしていて美しい。いよいよ終盤になって、お客さんも一緒に踊りましょうと声がかかる。ごいさんは何のためらいもなく立ち上がったけど。右手右足、左手左足を交互に出す程度の簡単な部分だけだけどこれがなかなか面白い。決して上手くは踊れていないがそれでも十分に楽しい。自分の住んでいる近くで阿波踊り大会をやっているのを思い出し、今年の夏はちょっと行ってみようかなんてことを考えたりしていた。
ということで時間が経つのは早い。阿波おどり会館を出るともう5時を回っていた。まだ見たい所もあるのだけれど今日の見学はこれで終了。移動距離は30キロ余りだった。