勝田全国マラソンと神奈川マラソン

1月27日に勝田マラソンのフル、そして昨日は神奈川マラソンのハーフを走ってきた。昨年の12月9日の奈良マラソンの後に3週間ほど完全休養して、今年の元旦から少しずつ走り始めたものの、足の方は相変わらずの状態。さほどに痛むわけではないが、今一つ力が入らないといった感じ。このまま半年や一年ほど休めば治るのだろうか。でもそしたらきっと走らなくなる。正直それもありかと考えたけれど、まだ諦め切れない自分がいる。本当に走れなくなって諦めざるを得ない時が来る、それならその方がいいと考えた。

日々の練習は一日おきぐらいに10~15キロをキロ5分30秒ほどで走る程度。ほんの2~3年前にがむしゃらに走っていた時と比べると段違いの量とスピードだ。そんなことでとても42キロという距離をペースを落とさずに走り切るなんてことは考えられない。勝田も練習量からいって、サブ4も厳しいだろうと考えた。どこでリタイアしようかとも考えた。帰りの特急電車も5時間ぐらいのフィニッシュタイムを想定して予約した。

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勝田マラソンの当日になっても、なかなか走る気持ちになれない。久しぶりの大会でそれもフル。何かいい逃げ口上はないか、そればかりを考えていた。それでもとうとうスタートの時刻になる。青空に花火が打ち上がる。今回はDブロックからのスタートでゼッケンは4,900番台。「え~い、とにかく完走だ。」最初の1キロは5分30秒。特に痛みもなく足も軽い。少しだけで気持ちが和らぐ。ならば頑張るしかない。ということで改めてレースプランを考える。とりあえず前半のハーフまでをキロ5分10秒で行って、後半を5分30秒から40秒ぐらいで行けないかと計算した。最後の10キロはきっと持たないだろうから30キロまでにできるだけ貯金を作る。それで何とかサブ4達成だ。

さて実際はというと、最初の10キロが51分27秒、次の10キロが51分04秒とまずは予定通り。そして次の30キロまでの10キロが52分48秒。タイムは少し落ちたがなんとか持ちこたえた。この時点で、心拍数や足の状態からまだいけると思えたのだが、サブ4が見えたことで気持ちが切れてしまった。ここが今の自分の弱いところだ。最後の10キロはこれもまたほぼ予想通りに62分13秒かかったが、最終的には3時間51分37秒、4,082番でフィニッシュできた。今の自分にとって、今日は完走できただけでも十分嬉しい。f:id:goisan:20190129151312j:plain

さてそれから1週間経った昨日、神奈川マラソンに参加した。何だかんだと言いつつなぜ2週も続けてと思われるだろうけれど、この神奈川はもう20年近くも参加し続けていて自分にとっては外せない大会なのだ。それに久しぶりにS田さんやA美さんも一緒で、ランの後の反省会も楽しみだ。いつもならタイムを狙うとこだが、さすがに今年は厳しい。それでも練習の一環だし、それなりには全力で走った。結果は1時間45分09秒。まあ、納得。反省会は初めて大会に参加したK野さんや応援に来てくれたK島さんも加わって大いに盛り上がった。やっぱりごいさんのマラソンの原点はこれだね……って思った。

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お正月日記

今年の年明けもいつものように近くのお寺への初詣で始まった。初日の出は雲の切れ間からわずかに見えた。そして父の墓までランニングでの墓参りも例年通りに行った。往復でちょうど30キロ。昨年の奈良マラソン以来、約3週間ぶりに走った。まだ足の調子は今一つだから、比較的のんびりと。天気も暖かくてちょうど良かった。

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2日は恒例の実家を訪ねる日だ。母の作った煮物と煮豆は味もよくしみ込んでいてほどよい甘さで美味しい。それにごいさんの大好物のポテトサラダ。また実家で飲む熱燗はひときわ旨い。妹の旦那さんと二人で一升近くも飲んでしまった。最後はビールで口直し。どこまで呑兵衛なんだろうと自分で呆れる。それでも昔に比べるとずいぶんと飲めなくなった。「まだあるよ」と母が言うが、もう飲めない。

3日は箱根駅伝をやはり最後まで見てしまった。絶対と言われた青山も勝てず、早稲田もシード落ち。勝負はやってみないと分からないね。夕方は近くのビリヤード場に出かける。昨年の暮れにそこのマスターと知り合いになって、それから週1回ぐらいの割合で出かけている。頭を使うことも多く、ボケ防止にもなりそうだ。

4日は浅草寺に詣でる。ちょっとぐらいはお正月の雰囲気に浸りたいから。お参りをした後は、何年か前に見つけたお店で一番搾りを飲みながらもんじゃを焼いて食べる。お好み焼きよりはヘルシーだし、おつまみにぴったり。仲見世からは離れたところにあるけれど店内はいつもいっぱい。知る人ぞ知るお店なのだと思う。

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5日には英語の勉強を再開する。今年は仕上げの年と位置付けて、もう一頑張りだ。午後になって暖かい天気に誘われて、みなとみらい方面に走りに出かける。赤レンガ倉庫までは約7キロ。大きく回って帰ってくると15キロほどのコースになる。

6日は、月例湘南マラソンにデビューした。先日テニスで知り合った同い年のU野さんという方から一緒に走りませんかと誘われた。この日の朝はとても寒くて気乗りはしなかったが、約束したからにはと覚悟を決める。久しぶりに走るということで今回は10キロに挑戦。短い距離なので、スタートから全力疾走。後半は足裏に少し痛みが出てきたこともあってスピードが落ちたが、どうにか47分30秒でフィニッシュ。

それからU野さんと彼の師匠と3人で食事しながら長話。お二人とも小学校の先生だったからか、優しさがにじみ出ている。師匠さんは70歳の方で、60歳の時に10キロを41分で走って表彰台に立ったという。今も毎月300キロを走るというから凄い。ごいさんの新たな目標、というよりも素敵な先輩が現れたという感じ。これから一緒に走れるのが大きな楽しみになった。

さて、新年も一週間が過ぎお正月も終わってしまって今さらという感じなのだけれど…。
皆さま、明けましておめでとうございます。今年はもう少し更新回数を増やしたいと思います。これからもよろしくお願い申し上げます。

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2018年 大晦日

今日は大晦日。まもなく新しい年を迎えようとしているところで、ではこの一年間どれくらいのことができたか、ちょっと考えてみる。点数をつけたら60点に達するか達しないかぐらい。自分としてはもう一歩といった感が強い。ブログの記事は書こうと思った半分ほどしか書けなかった。マラソンの方も怪我や故障に悩まされて、練習も中途半端、当然大会の結果も納得できるものではなかった。

英会話の学習は本格的に始めて来年の4月で2年目を終える。学校のスパンで考えれば3年ぐらいが目安だから来年は最後の一年になる。少しは力はついてきていると思うのだけれど、実際の経験がないから不安ばかりが先行する。まだまだ先の見通しが暗い感じだ。

とまあこんなことで一年間の振り返りを書き始めると、不満だらけ、愚痴だらけになりそうだから、ここで止めることにする。

で、今年最後に書いておきたいこと。それは子供から贈られた誕生日プレゼントのことだ。この12月にごいさんもめでたく66歳になった。その日の夜に、帰ってきた子供が「ほら」と言って差し出した。何だろうと見たら、箱に「Happy Birthday」と書いたリボンのシールが貼ってある。

「覚えていたんだあ」とちょっぴり感動。何だろうと思って恐る恐る開けてみると中から出てきたのが、今どきのアップルウォッチだった。ぼそぼそと話す言葉の端からだいぶ前から何を買ったらいいか考えていたのが伝わってきた。そんな時にあのPayPayのキャンペーンがあって、アップルウォッチならマラソンにも使えるだろうと言うことで決めたようだ。

子供が誕生日にプレゼントくれるのは稀なこと。だから意外性があって感動的だ。ごいさんがそれを眺めてニコニコしていると子供も嬉しそうに話しかけてくる。ふだんは子供から話しかけて来ることはめったにないから、子どももよほどにいい気分だったのだと思う。そうして一時間余りも会話が続いた。プレゼントはもちろん嬉しいのだけれど、こうして子供と話せるのはもっと楽しい。まさにプライスレス。

今年一年は上手くいかなかった方が多いが、それでも平凡に無事に過ごせたことが何よりの幸せ。そして最後にこの温かい気持ちでこの年を締めくくることができる。グッドだ!

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3つの音楽会

ごいさんには珍しく今月は3つの音楽会に出かけて行った。その一つは前回の記事に書いた通りブログ友だちのrecocaさんのオカリナ演奏と彼の娘さんの歌の共演だ。小さな音楽会だったけど素晴らしい音色と歌声だった。短い時間ではあったが、目の前で聴けたというのもあって十分過ぎるくらいに堪能できた。

他の二つはというと、まずは15日の土曜日に行われた相模原市吹奏楽団のクリスマスコンサートだ。前の職場の同僚のN川さんがこのメンバーの一員として活動している。初めて来てからもう10年近く、今ではごいさんにとって毎年暮れの恒例行事となっている。この楽団は全国大会では何度も金賞を受賞するなどのなかなかの実力派集団なのだ。

演奏会の第一部はクラッシックやコンクールの課題曲を中心としたもので、聞きごたえがある。第二部になると一転して子供たちも一緒に楽しめるようなアニメや映画音楽などの身近な曲になる。団員の皆さんも毎年のテーマに合わせた衣装を着て和やかな雰囲気を醸し出す。今年は「船」がテーマということで水兵さんや漁師、海賊などさまざまな格好での登場だ。みんなで手拍子をしたりして大いに盛り上がる。

みんな働きながらの活動だ。同僚の彼女も毎日遅い時間まで仕事をこなす。自分の趣味を生かすために仕事の手を抜くことはできない。そんな彼女の頑張りをずっと見ていたからやはり応援していたいと思う。自分のやりたかったことを誰かに託してそこに自分を投影すると、まるで自分の夢が叶ったように感じる。そんなことも今のごいさんの生きがいの一つになっている。

もう一つは翌日の16日に町田のカフェバーで行われたシャンソンのライブ。これにはテーネンジャー(同じ年に退職した同僚の集まり)のK手さんが出演した。彼女は定年退職できっぱりと仕事を辞め新たな道を歩き始めた。それが合唱に参加したりこのシャンソンを習うということだった。初めて門をたたいた時は相当に緊張したという。それが今では先生も推薦するぐらいに立派に歌いこなしている。

第二の人生(?)を確実に歩んでいる彼女は、我々テーネンジャーのお手本のような存在だ。今回は彼女の初舞台ということもあって、仲間がみんな集まって彼女の歌に聴き入った。ライブが終わった後はテーネンジャーの忘年会。同じ年に退職した仲間が6年経ってもこうして集まれる。同い年ということもあってなんとも心強い。これからもずっと大切にしたい集まりだ。

こうしてごいさんには珍しく今月は3回も素敵な音楽会を楽しんだ。美しい声や音色に接して少しばかり垢抜けたかなあ…なんてね。来年はごいさんもウクレレぐらいやってみようかなと、なんだかちょっぴりその気になっている。

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お呼ばれ

また新しい思い出が一つできた。ブログ友だちのrecocaさんがクリスマスのホームパーティに招待してくれたのだ。2年前に同じパーティの記事を読んだ。そこには美味しそうなご馳走が並んだ写真があった。その時にいつか招待してもらえたらなんてことをコメントしていた。海外のクリスマスでは家族が集まってお祝いをするという。recocaさんの記事にあったホームパーティにもそんなアットホーム的な温かさを感じていた。

彼と会うのは今回で4度目になる。彼はごいさんと干支が同じで一回り先輩になる。そんな彼がブログを書きオカリナを吹きそして俳句を詠む。その精力的な活動はごいさんの憧れるところでもある。もちろんごいさんはオカリナも吹けないし俳句も詠めない。やっていることは全く違うのだけど、でも何かに頑張っているという点では大いに参考になるのだ。いつも新鮮な気持ちで取り組んでいるからだろうか、彼はとても若く見える。

パーティ会場は娘さんのお宅。今日は牧師さんご家族を始めとして教会関係や親せきの方たちなど総勢25人ほどで、さすがに家の中は1階も2階もいっぱいだ。知らない中にいて緊張しているのが分かるのか何かとrecocaさんが気を遣ってくれる。そのうちに若いカップルさんと話ができるようになって緊張感が少しずつ和らいでいく。

パーティの始まりは牧師さんのお話。続いて娘さんのご主人の音頭で乾杯。それが終わると続々と豪華なご馳走が並ぶ。一週間ほど前からご主人はこのパーティに出す料理のことで頭がいっぱいだったという。それにしても25人分のお料理を一人で作るなんて凄すぎる。料理が本職というだけでそうそうできるものじゃない。いかにもご主人の心意気が伝わってくるようだ。

おっと、reccocaさんの作ったお手製のカレーを書かなくちゃいけない。6種類のカレールーを混ぜ合わせたというスペシャルバージョンだ。たっぷりと盛り付けて運んできてくれたのだが、いやあこれが実に美味。みんなも美味しそうに食べていた。recocaさん、なかなかやるじゃない。

この頃になるといろんな方とお話ができるようになった。ご主人の兄弟さんからハイボールを頂いて、ますますごいさんのテンションが上がる。recocaさんの奥さんに会うのは2度目。前回はあまりお話ができなかったが、今回は最近読んだ本やイギリス・フランスへの旅行の話などいろんなことを話してくれた。それから息子さんのお嫁さんやrecocaさんの娘さんともたくさん話ができて、まるで家族の一員にでもなったかのよう。他の皆さんもみんな初めて会うごいさんにとても優しかった。

食事が一息ついて、recocaさんの演奏と娘さんの歌の共演と相成った。初めて聴く生演奏はやはり迫力というか勢いがあった。娘さんの歌声も素晴らしかった。何よりこの父娘の共演がなんとも素敵。娘のいないごいさんには、ちょっぴり羨ましい光景だった。

横浜までは乗り換え無しの一本道。今までよりずっと近くなった感じ。帰りの電車の中で図々し過ぎたかなあなんてちょっぴり反省。そうしていつの間にか夢の中へ…。

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奈良マラソン(観光編)

京都に住む友だちと会う約束がキャンセルになったところで、前から気になっていた京都の紅葉狩りを遅ればせながらだけどしてみようと思い立った。ならばどの辺だろうとネットで調べてみると、嵐山、北野天満宮、東山地区などなどいくつかの候補があがった。そして思いついたのが哲学の道。そう言えば法然院永観堂もあるはず。南禅寺から祇園、丸山公園を抜けて帰ってくれば十分に楽しめそう。(実際には南禅寺まで行ったところで時間が無くなってしまった)

哲学の道を初めて歩いたのはもう40年以上も前になる。百万遍に下宿していた友のところに毎夏一週間ほど泊まり込んでは京の街を歩き回っていた頃だ。その時はいかにも自分が西田幾太郎にでもなったようないっぱしの哲学者を気取って歩いたものだ。その頃は哲学という言葉を口にするだけで自分があたかも高尚な人物になったような気になっていた。デカンショ節とはよく言ったものだけど、分からないままにデカルト、カント、ショウペンハウエルを友と熱く語っていた。今もショウペンハウエルの本が本棚の隅に置いてある。

とまあそんな思い出深い哲学の道を歩いてみようと思い立ったのだ。実際に歩きだしてみるとやはり懐かしい。喫茶「若王子」(今は休業中のようだ)の辺りには相変わらず猫が多い。猫好きの人たちにはたまらない空間だろう。もうほとんど落葉しているという感じだから、ところどころに残っている紅葉が余計に美しく見えた。

哲学の道f:id:goisan:20181207124858j:plain

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法然院f:id:goisan:20181207130052j:plain

白砂壇(びゃくさだん)には、モミジが描かれていた。f:id:goisan:20181207125649j:plain

安楽寺f:id:goisan:20181207130719j:plain

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モミジの永観堂禅林寺f:id:goisan:20181207133347j:plain

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南禅寺三門を支える大きな柱とその向こうに見える景色。f:id:goisan:20181207141512j:plain

レンガ造りの水路閣。レトロな感じがいいね。f:id:goisan:20181207141938j:plain

 

奈良マラソン前日にちょこっと奈良散歩。

鹿の喧嘩?女の子が心配そうに見ている。f:id:goisan:20181208123943j:plain

世界遺産春日大社f:id:goisan:20181208132936j:plain

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301年ぶりに再建された奈良・興福寺の中金堂(ちゅうこんどう)。f:id:goisan:20181208150749j:plain

癒されます。f:id:goisan:20181208133656j:plain

 

奈良マラソン2018(後)

38キロ地点ではマルさんが再び応援してくれている。少しでも早く着きたいという気持ちでもがくように走る。この頃になるとエイドに寄るたびにたくさんのボランティアの子たちが「ごいさん頑張れ!」と大きな声で励ましてくれる。奈良の応援はいつも凄いと思うのだけど3回目にしてこれだけの応援は初めての経験。まあそれだけ自分がどうしようもない状態だったということだね。笑顔を作ろうとするのだけど作れない。申し訳ないなあと思いながらその場を後にする。彼らの声はものすごい励みになった。

そうしてようやくマルさんと再会する。普段着の格好は初めてだったから声を掛けてもらわなかったら分からなかったかもしれない。ともあれこれで残り4キロになった。沿道には応援をしてくれる人の数も増えてきた。ここからはサブ4との闘い。残りをキロ7分では厳しいかとかいろんなことを考える。40キロまでの10キロは60分29秒、久しぶりに1時間を超えた。

41キロを過ぎると最後の上り坂になる。前日に遠くから見た時はそれほどの坂道ではないと思ったけど、今は相当に苦しい。それでもここまで来てようやくサブ4を確信していくぶん気持ちを持ち直す。競技場に入り最後にトラックを200m走ってフィニッシュ。タイムは3時間54分40秒。痛くて辛くて苦しんだけどそれを覆うようにたくさんの「ごいさんコール」をいただいて思い出深いレースになった。どうにか4時間も切れたし、頑張った自分を褒めてあげたい気持ち。こんな感情珍しい。

着替え終わって更衣室を出るとマルさんが待っていてくれた。奈良駅近くの飲み屋に入ってまずはビールで乾杯。最初に会ってからちょうど2年が過ぎた。挨拶程度はしたがじっくり話すのは初めてだ。でも違和感はない。予想通りのマルさんだったから。話していて改めてマルさんの人となりが見えてくる。落ち着いた優しい声、柔らかな物腰。今日の応援に手作りのボードを持って何時間も立っていたことだけを考えても容易に想像できるのだが、実際に話してみてその感を強くした。同じ世代としてまだ現役でバリバリ働くさまはものすごく刺激になった。

大阪と横浜ではそうそうは会えないが、今度一緒に練習しましょうということになった。マルさんにも横浜みなとみらいや湘南海岸を走らせてあげたい。そうだ、Macさんにも声をかけよう。16時53分の電車で奈良を去る。新幹線で京都を離れる頃にはレースでの苦しさや悔しさはすっかり忘れて、心の中はほのぼのとした温かい気持ちで満たされていた。

ありがとう、奈良マラソン。いつかまたきっと走りに来る。

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