つくばマラソン2014

朝4時に起床。5時27分の電車でA美さんと合流する。秋葉原からつくばエクスプレス研究学園駅まで行き、そこからシャトルバスを利用して8時15分に会場に到着。美味しそうなトン汁を購入し、おにぎりを2個食べる。腹ごしらえはこれで万全。9時10分、A美さんと別れてスタートブロックへと向かう。

ごいさんのスタートブロックはEブロック。申告タイムは3時間52分なのにゼッケンはなんと6500番台とはびっくり。男性参加人数が約10,000人だから、いかに速いランナーが集まっているかということだ。

9時30分、スタートの合図が鳴る。ごいさんは3分ほど遅れてスタートラインを越える。100mほど先を4時間のペースランナーが走る。周りはすべてサブ4ランナーだからこの流れで十分だ。それでも隙あらば一人二人と抜いていく。10キロ手前でペースランナーに追いつくが、この周りにはたくさんのランナーが群がっていて走りづらい。ここで、思い切ってペースランナーの前に出る。ペースランナーは5分30秒のペースなのでそれよりも多少速く走ることにする。適当なランナーを見つけてはついていくという作戦だ。最初の10キロは53分台、次の10キロは52分台と少し飛ばし過ぎという不安がよぎるが、ここまできたらもう行くしかないと覚悟を決める。

次の10キロも54分台で凌ぐ。これで4時間切りが見えた。しかし問題はやはりここからだった。33キロ付近で右足が痙攣。足を少し引きずるような感じで騙し騙し走っていたが、36キロを少し過ぎた辺りでついに両足が痙攣。左足の感覚が無いくらいでもうどうしようもない。歩道に上がって壁に手を当て必死に足を伸ばす。今まで抜いてきたランナーたちが次々と横を過ぎていく。呼吸は乱れていない。むしろ余裕はあるくらいなのに足が動かない。悔しさいっぱいで「足よ、動け」と心で叫ぶ。少ししてどうにか動けそうになったのでまた走り始める。もうスピードは上がらない。が、とにかくあと5キロだ。給水所を通るたびに頭に水をかけ必死に前のランナーを追う。

30キロから40キロの10キロはぎりぎり59分台。自分を褒めたいくらいの頑張りだ。さあ残り2.195キロ。足は持ちそうだぞ。応援の声に押されながら、そう最後は自分との戦いだ。そして……そしてとうとう帰ってきた。ゴールにある時計は「03:57:56」。ネットタイムは3時間54分18秒。順位は3688番。「終わったあ」って呟いたら、隣を歩いていた人が微笑んでくれた。

こんなに苦しいのに何で走るのか、ちょっと考えてみた。若い頃は何につけても失敗したり諦めたりすると怒鳴りつけてくれる怖い先輩がいた。でもこの年になると、ちょっと上手くいっただけで褒めてくれるし、できない時も同情はしてくれても叱ったりする人はいないんだ。それに安住してしまっている自分がいる。好きなことやできることだけをやっていればいい。そんな自分が嫌なんだと思う。

このフルマラソンは、自分の情けなさを容赦なく痛感させてくれるのだ。また若い人たちに勝つことでまだまだ何かをやれるんだという前向きな気持ちにもさせてくれる。歩いている人や立ち止まっている人を見ると、自分もそうしたいと弱気になる。その弱い心を断ち切ってゴールする。最高の気分だし、自分もまだまだ捨てたもんじゃないと思える。それでまた明日からを生きてみようと思えるから……じゃないかって。


最後になりましたが、今回もボランティアの皆様にはお世話になりました。朝早くからの準備、最後の片づけ、そして何よりの応援、本当にありがとうございました。

 

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