神奈川マラソン 2017

一昨日、神奈川マラソン大会に参加してきた。S田さん、A美さん、それにK島さんと4人で申し込んでいたのだが、S田さんとK島さんは体調不良ということで今回は走ることを回避し、応援のためだけにわざわざ来てくれた。

この大会は開会式を除けばこれと言ったお祭り的な要素がほとんどない。応援の人も少なめで、ボランティアの方たちが頑張って応援してくれている姿が特に印象的だ。平坦なコースでスピードが出るということで個人記録を狙って参加する人が多いように思う。先週の館山若潮マラソンでフルの自己ベストを出したごいさんもその一人かもしれない。少し欲が出て、今日のハーフは最初から思いっきり突っ込んでみようと考えていた。

この大会の見どころはなんと言っても青山学院を始めとした箱根駅伝クラスの学生選手がたくさん走るというところだ。中でも注目の青山学院は以前からこの大会に参加しているということもあって毎年ほぼ全員が参加している。こんなに大勢の選手を間近に見られるというのは何とも贅沢なことだ。コースでは2度ないし3度すれ違うことになるのだが、キロ3分の速さで走る姿は実に圧巻だ。開会式ではこれも恒例となった感のある原監督のインタビューが楽しい。非常に親しみやすく、カメラを向けるとポーズまで取ってくれる。選手が慕う気持ちが分かるよう。今日は奥さんが傍らにいて笑顔で見守っていた。

さて今回のごいさんは初めてBブロックでの出場となった。スタートロスもわずかに1分ほど。多少の混雑があるものの周りが速くてストレスは感じない。4キロ地点まで行って折り返す。一度スタート地点に戻ってきてさらに反対方向に進む。2.5キロ進んだところでUターンしてまたスタート地点に戻って来るとそこが13キロ地点になる。残り8キロだ。スタート地点ではK島さんとS田さんが応援してくれているから、ここは気持ちを引き締めてしっかり走らないといけない。

高架下の影響かGPSが若干狂っていて正確な数字が分からないが、それでもだいたいキロ4分半前後で走っている。この辺のレベルになると簡単には抜けないがそれでも落ちてくる人を拾いながら少しずつ順位を上げていく。残り2キロを切ってロングスパートをかけたのだが、後200mぐらいのところで息をゼイゼイさせながら懸命に走ってくるお爺ちゃんに気合いで負けてしまった。タイムは手持ちの時計で1時間34分4秒。60歳台の19位。1月のハイテクハーフマラソンで出した自己ベストを3分短縮。

レース中は雨がぱらついていたが、S田さんとK島さんは応援の合間に我々の荷物を雨に濡れないところに移動してくれるなど至れり尽くせりで本当にありがたかった。体調不良の中を申し訳ない。そんな彼らのためにも自己記録を出せたことが何よりだった。

次にみんなが揃うのは3月の三浦マラソン。この三浦マラソンは15年ほど前にごいさんが初めてマラソン大会なるものに参加した思い出深い大会だ。その初心にかえって、この日は飲むために走る。

 

f:id:goisan:20170205093934j:plain

 

教え子のライブへ

昨年の11月に昔の教え子からメールが届いた。1月28日に横浜でワンマンライブをやるので見に来てくれませんかという内容だった。ところがこの日は館山のマラソン大会の前日でいつものようにラン仲間と出かけることになっていた。難しいけど行きがけに寄れたら顔を出すよとメールを返した。そうしたら残念だけどしょうがないということと、来られるようになったら連絡をくださいと書かれたメールが来てそれっきりになっていた。

ごいさんの方はというと、それからもずっとそのことが引っかかっていた。あれこれと悩んでようやくその日の数日前になって、その子のライブを見に行くことに決めたのだ。S田さんたちとは後から追いかけて前日の受付会場で会うことにした。

その子は高校2年生の時に担任をした子で、男の子以上に元気のある女の子だった。男勝りと書くと語弊があるかもしれないが、いつも自分で自分を持て余しているような子だった。そして2年生の終わりに学校を辞めることになる。どうしていいか分からなかった自分に学校を辞めるということでけりをつけたかったのかもしれない。彼女の最後の言葉は「先生、ありがとう。」だった。

彼女に限らずその時の学校には、社会では相手にしてもらえないような子がたくさん通って来ていた。ガングロの女の子や暴走族に入っている男の子、コミュニケーションの取れない子。そういう子に社会は厳しかった。でも学校に来ればなんだかんだと言いながらも先生は相手にしてくれる。先生に悪態をついては先生にかまってもらう。そうやって自分の存在を認めて欲しかったのだと思う。そうして時に行き過ぎて学校を去ることになるのだ。

彼女は17歳で学校を辞めた。その後音楽の学校に通って、今の道を歩き始めたという。もう15年が経つ。メールには丁寧な言葉遣いで頑張っている様子なども書かれてあった。そこに彼女の成長の跡が感じられて、やはりこの目で見てみたいという思いが勝ったわけだ。それでメールを送ったら、嬉しそうなメールがすぐに返ってきた。思わずこっちも嬉しくなる。

駅近の花屋さんで小さな花束を作ってもらう。可愛らしくて今の彼女にはぴったりだろうなんて勝手に想像する。「雨に歌えば」のオープニングで始まりダンスも披露。観客も一緒になってのなかなか楽しいステージで、1時間があっという間に過ぎる。ここで館山行きのバスの時間が近づいてきた。続きは次の機会にとっておこう。彼女の楽しそうな姿を見られただけでも今日の収穫だ。そしてその日の夜、彼女からお礼と「マラソン大会、頑張ってください」と書かれたメールが送られてきた。

途中で辞めたけど彼女にも高校時代は確かにあった。そしてその時の担任はごいさんで、それが今でも彼女の心の中では先生として存在している。そんなことを知ったら、なんだか嬉しくてならなかった。先生って本当に素晴らしい仕事だと改めて思う。

昨日、YouTubeにライブの模様がアップされたというメールが送られてきた。終盤の様子なのだが、それを観ながら彼女のこれからの活躍を祈っていた。

 

f:id:goisan:20170128123100j:plain

 

館山若潮マラソン ~ 後 ~

号砲が鳴ってから1分40秒遅れでようやくスタートラインを越える。混雑は相変わらずで、ジグザグ走行で抜こうと思うのだがそれもなかなかうまくいかない。それでもなんとか最初の1キロを5分18秒まで上げて通過した。これで少しはばらけた感じになってその後はキロ4分台に突入する。

いつもなら5キロを過ぎた辺りで調子が出てくるのだが、まだ無理をして走っているような感覚がある。風邪の影響も少しはあるのか。でも走ると決めた以上はやるしかない。そうして最初の10キロを48分35秒で通過。思ったよりもハイペースになっているが、後半を考えれば前半で少しは貯金を作っておきたいところだ。

菜の花の綺麗に咲いたフラワーラインを抜けて20キロまでのタイムを確認しようとしたらなんと時計が動いていない。少し前に時計をいじった時に止めてしまったようだ。その間500m前後らしいのだが、もはや時計を当てにすることができなくなってしまった。これからは1キロ毎のラップを刻んでいくしかない。ここまでの貯金があるからキロ5分で行ければサブ3.5だ。

後から記録を見たら中間点まで1時間41分26秒だった。さあこれから上り坂が始まる。最近上り坂には少しばかり自信を持っていて、ここで一気に追い抜いていくのを励みとしている所がある。もちろん足への負担は大きいのだが。そしてこの大会最大の難所と言われている激坂にやってきた。それでも、秦野水無川、三浦、それにこの前の奈良だってこのぐらいの坂はいくらでもあったからそんなに怖いと言うほどでもない。

激坂を上った後は一気に下って海岸沿いに戻ってくる。ここからはまだ何回かのアップダウンがあるのだが、今はそれも十分承知している。むしろ最後の上りを終えての残り4キロの平坦な道のりの方が辛いものがある。このレベルだと前のランナーに追いつくのは容易ではない。女の子2人に抜かれた時はついていけない自分が悲しかった。40キロを超えた辺りでは周りを見る余裕も冷静な感覚も失っていた。後から知ったけどこの辺でびあーさんを抜いたらしいのだがまったく気づかなかった。ごめんね。

残り1キロを切ってだいぶ前に自分を抜いていったお年寄り2人を発見。よし、最後はかっこよく決めようなんていうことでスピードを上げる。そしてゴール手前でこの2人をかわしてフィニッシュ。完走証を見たらタイムは3時間24分36秒。なんと今までの記録を3分33秒も短縮。順位は481位。60歳以上で12位ってこれにもびっくり。素直に嬉しい。

今日はブログ仲間の皆さんにお会いしたのが大きな刺激になったみたい。びあーさんは大変だったみたいだけど彼なら次にきっとリベンジを果たす。naoさんは次はサブスリー、furuhon-yaさんも次はサブ3.15、十分狙っていけるね。皆さんの活躍、これからも楽しみにしています。ラン仲間のS田さんも久しぶりに満足したレースができたみたいで上機嫌だった。

最後になりましたが、沿道で応援してくれた皆さま、ボランティアの皆さま、役員の皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

いつものように久里浜の「一升屋」で反省会。写真は「高清水」の利き酒セット。左から「吟醸酒」「純米酒」「原酒」f:id:goisan:20170129185858j:plain

 

館山若潮マラソン ~ 前 ~

昨日は館山若潮マラソンを走ってきた。今回で4度目となる。直前になってA美さんが体調を悪くして、S田さん、Y村さん、そして自分の3人での参加となった。前日に富浦駅近くの宿に泊まり、朝8時に若女将さんの運転で会場のすぐ近くまで送ってもらう。リーズナブルな宿泊代金の上に送迎付きという至れり尽くせりのありがたいお宿なのです。「また来年も来てくださいね。」と笑顔で言われたら断る理由がない。

今日はよく晴れていて風もなくとても暖かい。スタートの10時までにはまだ時間があるが、早速に着替えて海沿いを軽く走ってみることにした。実は、ごいさんは少々風邪気味で喉に若干の痛みとわずかだけど咳も出るような状態だった。正直、今朝になるまでどうなるか不安だった。少し走ってみて特に問題もなさそうで、ようやく走る決意が固まる。

ブログ仲間で9時15分に会場内のトン汁コーナー付近に集まろうということだったので、ちょっと早めに行ってお汁粉を食べながら待つことにした。ほどなくして「激沈上等」と書かれた真っ赤なシャツを着ている方がお二人現れた。声を掛けてみるとそのお一人がfuruhon-yaさんだった。スリムな体型に精悍な顔立ちはいかにもやる気十分といった感じだ。何よりその真っ赤なシャツがよく似合っている。そのすぐ後にびあーさんとnaoさんが連れ立って現れた。naoさんはビニールを上に被っていてちょっとみたらキラキラ光っていて一瞬ウルトラマンのように見えた。これまたとんでもなく速そうな人だと直感した。そしてお馴染みになったびあーさん。ソフトなスマイルなのに凄い強さが感じられる。三者三様だけどこの大会にかける意気込みがひしひしと伝わってくる。

ごいさんはというと木曜日頃から少しばかり喉が痛くて葛根湯にお世話になっている。今日も咳や熱が出たら棄権を覚悟していたのだが。天は我に味方したというべきか、それとも昨日の夜にS田さんにがんがん飲まされたおかげというべきか、風邪の方はそれほどひどくはならなかった。今回のごいさんの目標は昨年のこの大会で出したコース記録3時間37分26秒を更新することだ。このアップダウンの激しいコースでのサブ3.5狙いは端からあきらめていた。

さて、ブログ仲間のお三人。みんな本当に素敵な方たちだった。話していると自分もまだ若いんじゃないかと錯覚するぐらい。まだまだ話せそうでもっと話をしていたかったけど、自分の仲間とのおつき合いもあったのでお先に失礼させていただいた。

少ししてスタートの列に並ぶよう放送が入る。ごいさんは記録的には3時間から3時間半のBブロックでもよかったのだが、館山の記録を考えて3時間半から4時間のCブロックの真ん中辺りに並ぶことにした。そしてスタートの号砲を待つ。

 

右がびあーさん、左がfuruhon-yaさん、対面がnaoさん、手前がごいさん。f:id:goisan:20170129091625j:plain

 

いずぃなりの里へ(後)

夜中の風の音が凄くて自分は時々目を覚ました。築年数のだいぶ経つこの家は大丈夫かと不安になるが、当のご主人はこれだけの物音にも全く動ぜずに爆睡している。今朝は7時に家を出て内浦漁港の朝市に行く予定なのだが、6時半になっても一向に目を覚まさない。声をかけるが寝ぼけた感じでまた寝てしまう。結局起きたのが7時半。慌てて家を飛び出した。

伊豆の朝市というのでかなり盛大なものを期待していたらさほど店があるわけでもなくお客さんもまあこんなものかという感じだった。それでも干物やシラスは旨そうだったし、野菜や果物もけっこう安い値段で売られていた。売っている人もお客さんもどちらかというとこの近くに住むお年寄りたちという感じで、観光客目当てという感じではなかった。

f:id:goisan:20170122081159j:plain

一度戻って、今度は湯ヶ島まで湧き水を汲みに出かける。設備の維持ということもあって、20リットル100円というお値段がついている。この湧き水、なんと半年ぐらいは持つらしい。伊豆には他にも水の湧くところが何か所もあって、安く手に入るのがちょっと羨ましい。

帰り道で、吉奈温泉に足湯に浸かりながらパンを食べられるという店があるから行ってみたいと言う。何も足湯に浸かってパンを食べることもないだろうにと思ったけど、いつも通り過ぎてばかりの吉奈温泉には興味があったから行ってみることにした。吉奈温泉はメインの道路から1キロほど奥まった所にあって、「東府や」と「さか屋」という2軒の宿が向かい合ってあるだけの小さな温泉だった。

今日のお目当てはその「東府や」の中にある「ベーカリー&カフェ」というところだ。風が寒くて足湯に浸かっている人は少なかったが、パンを購入しようとお客さんが次々とやって来る。こんなところで列ができるというのもよほどの人気店なのだろう。それに車でなければ来られないし。パンと足湯とは妙な取り合わせだけど、カップルや女性同士の中にお爺ちゃん2人というのもそれ以上に妙な感じだったかもしれない。

f:id:goisan:20170122103217j:plain

さて再び戻って車から水を降ろし、近い再会を約束して帰路に就く。I坂さんの大切な休日をそうそう潰しては可哀そうだ。今回も申し出は突然だった。彼がよほどでなければ断らないのを知っているごいさんは相当の悪人だと思う。夜も眠いのにつき合ってくれる。今日もあちこち連れまわしてくれたおかげでいい気分転換もできた。飲んで帰るだけとはだいぶ違う。その辺の気の遣いようも本当に嬉しいことだ。

彼は週末を自宅のある神奈川に戻って過ごし、平日はここで一人暮らしをしている。自分の思うように生きている感じがする。でも彼を羨ましいと思ったことは一度もない。彼の真似はできないし、それは彼自身の人生なのだから。何が楽しいのかは未だに分からないが、人生を楽しもうという気持ちは伝わってくる。そこに惹かれるものを感じているのだと思う。なんでもいいのだ。生きるのに懸命な人の人生は輝いていて魅力的だ。そういう人に自然と人も集まるのだと思う。

ごいさんも一生懸命生きて、そしていろんな人と出会いたい。またそんな思いを強くしたのだった。

 

国道246号線、裾野付近で撮影。f:id:goisan:20170122135244j:plain

 

いずぃなりの里へ(前)

先週の土曜日に伊豆にいるI坂さんという友だちに会いに行ってきた。何故かと言えば、それは彼が親友だから……かな。ごいさんは小さい頃からいつも輪の中心にいないと気が済まないという性格だった。それは先生として働くようになっても変わらなかった。いやますますひどくなったと言った方が正しいのかもしれない。そんな自分だから人前で弱気を見せるなんてことはさらさらできることではなかった。それに周りの人たちもそんなことを期待してはいないだろうし。

でも本当は、周りで見られるほどに行動的でも度胸があるわけでもないのだ。何をやる時でもいつもびくびく冷や冷やしている。決して行き当たりばったりで発言したり行動したりすることはない。かなりの時間を費やして考えた上でのことだ。ごいさんならできるだろうという信頼を裏切るわけには行かない。だから何事も無く終えた時の安堵感は半端じゃない。そうして、表向きは屁の河童のような顔を装っている。だから仲間のみんなはごいさんが小心者だなんてほとんど思わない。ごいさんはいつも強いごいさんでいなければならない。ずっとそんなふうに生きてきた。

でも、自分だけは本当の自分を知っている。ただ強がって見せているだけの本当は弱い人間だということをね。それでも、そうやって気持ちが落ち込んだ時でも周りの仲間には知られたくないと思う。そんな時の一番の解決策が心を許せる友に会うことなのだ。なんでもいい、何も考えずに思いつくままに話をして、それをただ友に聞いてもらうだけ。伊豆のI坂さんはそういう友の一人なのだ。合いの手を適当に入れながら何時間でもただただ話を聞いてくれる。

しばらくぶりの長距離ドライブだ。伊豆長岡まではごいさんの家から100キロほどの距離。いつもは湘南海岸沿いに走り箱根を越えて三島に出るのだが、今回は山側の246号線で沼津経由で行くことにした。待ち合わせ場所は、長岡の共同浴場「あやめ湯」。6時ちょうどに着くとI坂さんはすでに中にいて髪を洗っている所だった。彼のブログによく登場するあやめ湯仲間のうちのマイ桶氏とスキンヘッド氏が一緒だった。

家に着くと早速にストーブに火を入れる。薪がパチパチと音を立てて勢いよく燃える。あっという間に部屋が暖かくなってくる。I坂さんお手製の松前漬けがどんぶり一杯に盛られて差し出される。それからこの前考え出したというご自慢の山芋の醤油バター焼き。醤油とバターがうまくマッチしてそれに山芋のシャキシャキ感が何ともたまらない。それにアマゴの山椒煮。どれもこれもおつまみのたぐいだから、二本持っていった焼酎も一気になくなる勢いだ。

一人の時は9時には就寝というのだが今日はごいさんへのお付き合い。眠そうな目をこすりながらも起きている。さすがに11時を回ってこれ以上は可哀そうだからとお開きにして寝ることにした。布団を敷いて横になって電気を消したとたんに寝息が聞こえてきた。よほど眠いのを耐えていたのだろうと思うと、またまた友のありがたさを思うのだった。

f:id:goisan:20170121195255j:plain

 

午前中に横浜大桟橋から撮影。今日は富士山がはっきり。f:id:goisan:20170121100809j:plain

 

中だるみ的な日々

ごいさんというと、いつも元気に動き回っているイメージかしら。確かにその通りなんだけど、ここのところ少しばかり調子を落としている。毎年のことだけど、この1月中旬辺りになると新年の疲れがどっと出てくるのだ。ちょっとした鬱みたいな気分かな。そういう時に限って、天気も一段と寒くなったりしてその思いを一層強くする。今朝もベランダに洗濯物を干していると白いものがちらほらと落ちてきた。すぐに止んでしまったけどね。20分ほどベランダにいただけなのに手がカチカチになってしまった。部屋ではガスファンヒーターの燃えている音だけがゴーッと響いている。うちでは、朝はいつも速効性のあるファンヒーターを利用している。

毎年のことだが、新年早々に今年の計画を立ててはあれもやろうこれもやろうなんて張り切り過ぎてしまう。少しオーバーペース気味と分かってはいるんだけど。このせっかちな性格は生まれつきだからしょうがないと思っている。現役で働いていた時よりは自由な時間が増えていて当たり前なのに、何か暇な時間ができるとそれではいけないと思ってしまう。それがもったいないと思ってしまうのだ。体は若くないのに、気持ちはいつまでも若いつもり。いつも何かをしていないと気が済まないんだね。

そんなことでこの2~3日は空気の抜けた風船みたいな当て所ない感じで過ごしている。今日は午後からの授業で家を11時に出る。わざわざ午後から出かけていくのは大変でしょうと言ってくれる人も多いが、自分は案外気に入っている。朝一番に洗濯をして授業の予習をしたりしてもまだ時間は余る。午前に授業があって午後帰って来るパターンだと、ちょっと寄り道しているとそれで一日が終わってしまうという感じなのだ。

今日もいつものように洗濯をして授業の予習をして、それから残りの時間で借りていた本を読み終えた。月に本を2冊読むというのも今年の目標の一つに挙げたから早速実行に移している。でもなかなか読めなくてあっという間に2週間が過ぎて今日が返却期限になってしまった。まだ三分の一ほども残していた。

やる気がないからブログに書くような出来事も起きない。何かを思いつくなんてこともなくて、今日はこんな記事になってしまった。まあごいさんらしくないごいさんというのもご理解していただくのもいいかと思ってちょっと書いてみた。でも、心配しないで。ごいさんは気分転換を図るのも得意なのだ。こんな気持ちが消えてしまうのも時間の問題。それに来週からはしばらくマラソン大会が続く。記事を書いたりするのでけっこう忙しくなるから、こんな感じに悩んだりしている暇もなくなる。こんな日々があるのも悪くないことだと思っている。

ということで、こういう時は友と酒を酌み交わすのが一番。明日は伊豆でご隠居染みた生活を送っているI坂さんを訪ねることにした。朝市に行くというからそれもちょっと楽しみ。

 

相模大野グリーンホール横にあるからくり時計。いつもは扉が閉まっている。f:id:goisan:20170120120214j:plain