友と語らう

先週の土曜日と日曜日に久しぶりに友だちと会った。土曜日は、自分が若い頃の同僚だったU田さん、健さん、O山さんの3人。U田さんは自分が28歳からのつき合いで、彼の結婚式にも参列させていただいた。一緒に同じ学年を3回受け持ったこともあって十分過ぎるほどに気心は知れている。細かいところを気にせず懐の深いのが彼の特徴。何を話しても頷きながらただただ聞いてくれる。多くを語らないが百人力の頼もしい友だ。

健さんは35歳の時に知り合った。同じ学年を2回ほど一緒に受け持った。いつも冷静で周りに気を配るのも忘れない。自分の意見を持ちながらも話をよく聞いてくれる。一緒の職場の時は機会あるごとに飲みに行った。彼の得意技は褒め上手。とにかくひたすら褒めるのだ。嘘だろうと思っても悪い気はしない。そうしていつの間にか元気が回復している。

O山さんはまだ現役で、4人の男の子の母親だ。いやもうみんな成人しているから男の子とは呼ばないか。小さい体だけどとてもパワフル。ポンポンと出てくる言葉は相変わらず威勢がいい。今は健さんと同じ職場で働いていて、それで今回の参加と相成ったようだ。みんな若い時の血気盛んな頃のごいさんをよく承知している。そんなごいさんを温かく見守ってくれた彼らだから今でも一緒にいて心地よい。

翌日の日曜日は、伊豆に住むI坂さんの所に出かけて行った。彼もまたかけがえのない友だ。彼とは2001年からのお付き合い。以来、とにかく二人でよく呑んだ。二人で焼酎ボトル3本を空けたり、横浜の中華店で真っ昼間から10時間近くも飲み続けたりと、その飲みっぷりはまさに豪快。今回は土産にとブログ友だちの「いちご一笑さん」に頂いた五島の芋焼酎を持って行った。

彼も聞き上手だ。同じ話を何度してもその度に初めて聞いたように感動してくれる。話し手が話しやすいように上手く乗せてくれる。定年の一年前にこの地に住むようになってからは、積極的に地元に飛び込んで今ではしっかり馴染んでいろんなつき合いを楽しんでいる。特にこれといった強い欲があるわけでなく無理をしない自然体で生きているというのがとても新鮮なのだ。

今回、会いましょうと声をかけたのは自分の方だった。ここのところ何事にもやる気が起きず、少々スランプ気味。英語の勉強はただ消化することに追われ、走る方もこの暑さでますますテンションが上がらない。自然とブログの方からも気持ちが遠のいている感じ。そんなことを考えていたら焦る気持ちがどんどん募ってきて、こりゃあ何とかせねばと思ったのだ。

みんなからいろんな話を聞いて彼らのしっかり生きている様を知ったら、解決の糸口が見つかったような気がした。今まではいつも誰かの期待に応えようとしてきた。でも、今は自分のことだけを考えればいい。だからそんなに無理をする必要はない……って、今さらだけどそんなことが少しだけ分かったような気がしたのだ。心がずいぶん楽になった。

 

養魚場で焼いてもらった鮎の塩焼き。I坂さんと二人で二尾ずつ食べた。f:id:goisan:20180716110222j:plain