奈良マラソン ~ 当日(後) ~

今回は沿道の人たちとハイタッチを交わしながら楽しんで走るのを第一と考えた。ここにきて少しばかり疲れが溜まっているというのが第一の理由だ。そしてもう一つ、大会の目玉であるぜんざいとそうめんをしっかりいただくこと。大阪も岡山もタイムを意識してせっかくのエイドを無視してきた。やっぱりエイドも楽しみたい。ただそうは言っても参加する以上は最低限の課題として、20キロまでをキロ5分で走り、フィニッシュタイムを3時間40分以内とすることにした。

さて、ぎりぎりに飛び込んだこともあって、並んだのはDブロックの最後尾。ほどなくしてスタートの号砲が鳴る。直後の下り坂で少し時間を稼ぎたかったのだけど、相変わらずの混雑でこの位置から前に行くのはかなりしんどい。それでも沿道にいるたくさんの人たちから大きな声援を受けて、最初の10キロは50分17秒とまずまずのタイム。

やがて17キロを過ぎたところで最初の大きな坂がやってくる。ここで大音量で曲を流し応援してくれている忌野清志郎さんならぬ今ノ葉狂志郎さんとハイタッチを交わす。奈良マラソンの名物みたいだね。この坂はまだ前半ということもあってそれほど苦しむことなく上りきる。この10キロも50分27秒とまずまず。

次は下り坂だ。気持ち良いくらいに続くのだが、実は帰りは上り坂になるところだ。折り返してくるランナーたちが苦しそうに上ってくるのを見て思わず不安になる。それを振り払うようにして先へ先へと駆け下りる。25キロまでのタイムは2時間5分29秒だからここまではほぼキロ5分ペースだ。

そうしてぜんざいのエイドへとたどり着く。疲れた体になんとも優しい味でとても美味しい。大会でこんなにゆっくり食べるのって実に久しぶり。少し休んだら足の方も回復したようで、あの上り坂も思っていたほどに苦しくない。スピードもさほど落とさずに30キロ地点を通過した。この10キロは53分28秒。

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30キロを過ぎて坂を下って行ったところにそうめんのエイドがあった。さっぱりとした食感で美味しい。できれば温かいお茶も……なんてね。少し行って今度は前半に上ってきた坂を一気に下って行く。ここでまた狂志郎さんとハイタッチ。残りは10キロを切った。

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36キロ手前のきつめの上り坂では有森さんとハイタッチ。ここに来ての小さなアップダウンに足がもたない感じになっている。東大寺を曲がると残りは3キロ。この辺はたくさんの応援の人でごった返している。ここは強気でいくしかない。41キロからは今朝会場に向かって歩いた道だ。ここが上り坂なのは覚悟の上。時々「ごいさん」と声がかかる。その度に手を振って応え、頑張らなきゃと思う。そうして競技場に入ってラスト200m。最後の力を振り絞ってゴールイン。タイムは3時間39分48秒。

沿道の応援はとても素晴らしかった。そしてたくさんの人から「ごいさん、頑張れ」と応援してもらったのも嬉しい。いつものことだけど応援の皆さま、ボランティアの皆さま、大会関係の皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

それから、マルさんとびあーさんが一緒だということも大きな励みとなりました。ありがとうございました。またお会いしましょう。

 

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奈良マラソン ~ 当日(前) ~

一昨日の日曜日に奈良マラソンを走ってきた。土曜日に出かけて走った後にもう一泊して、奈良の観光も楽しむという二泊三日のコース。その観光編は後に回すこととして、早速に当日の様子から記していこうと思う。

この朝は、8時15分~20分に会場の中にある「足湯広場」という所でブログ仲間のマルさん、びあーさんと待ち合せをしていた。ホテルを出て5時50分の電車に乗り会場に着いたのが7時半。まだ余裕ありと思ってのんびり着替えていたら荷物預かり所の入口が長蛇の列になっている。どのくらい並んだのか。預けて出てきたらすでに8時10分。急いで足湯広場のテントのところに向かったが、どうやら皆さんまだ来ていないようだ。

この日のごいさんの格好は、分かりやすいようにとかすみがうらマラソンの紫色のシャツに黄色のアディダスのシューズ。おまけに胸には「ごいさん」の名前入りゼッケンが輝いている。これだけ揃えればさすがに見つけてもらえる……と思ったけどなかなか来ません。こりゃダメかと思い始めたその時にそっと歩み寄ってきた人がいた。それがマルさんだった。マルさんのブログを読むとこの奈良マラソンには思い入れがあるようで、すでにアップを終えてきたという。いかにもマルさんらしいなあと感心する。それから話をするにしたがって彼の柔らかみのある優しさが伝わってくるのだった。

そんな具合に二人で話をしながらびあーさんを待つ。時計を見てそろそろ行きますかと話した時だった。目の前にひょいとばかりに俊敏な感じの若者が現れた。もちろんそれがびあーさんだった。こんな年寄りごいさんにわざわざ会いに来ていただけるなんて実に嬉しい。後で彼のブログを読んだら荷物預けではごいさん以上に大変なことになっていたのにね。ほんの一言二言ぐらいの短い時間だったけど、彼が素敵な若者であることは確信できた。そして間違いなくこれからも進化し続けるだろうってこともね。これまた後で知ったことだが、このコースで自己記録を更新するなんて本当に素晴らしい。サブ3ももはや時間の問題だ。びあーさんのこれからがますます楽しみに思えてきた。

で、そんなに時間も無く少々焦り気味だったけど、シューズ円陣はばっちりと撮影。きっと多くの皆さんがこの写真を期待しているだろうし、それにごいさんもちょっと憧れていたんだ。ということで、3人のご対面は無事に果たされたのでした。

びあーさんと別れて、マルさんに案内されて整列位置に向かう。途中でトイレに行きますと言ったら、わざわざトイレのある場所まで案内してくれた。何気ないことだけどそれがまたとても温かく感じられる。もっといろんなことを話したかったけど、それは次の時のお楽しみということで、今日はここでお別れすることにした。

スタート直前のトイレはどこも大行列。やっとこさ順番が回ってきたのは、ブロックゲートが閉鎖される1分前。そしてゲートまで猛ダッシュ……で、滑り込みセーフ!

 

マルさんとびあーさん、なんとお揃いのシューズ。右がマルさん、左がびあーさん。f:id:goisan:20161211082255j:plain

 

まったりと過ごす木曜日

今日は久しぶりにのんびりと過ごした。実は、11月から勤務日が週2日から3日になった。同じ職場の数学の先生が急きょ入院することになり、その一部を担当することになったからだ。それでも週3日でしかも丸一日働くわけではないから、現役で働いている皆さんにはお叱りを受けそうだけど。でも2年近くそのパターンでやっているとなかなか感覚が元に戻らない。それで先週は変則的に月水木金と週4日も働いてしまったところに、日曜日の秦野マラソン大会があった。今までならお休みだった月曜日も出勤ということで、疲労が残ったまま今週も始まっていたのだ。

ようやく今日になってとりあえず急ぐ仕事もなかったから、今日こそはのんびりと一日を過ごそうと決めたのだ。朝の6時に奥さんが出かけ6時半には下の子も出かけて、家にはごいさん一人になる。洗い物を終えて、朝食を摂る。それでもまだ7時を少し過ぎたあたりで、時間はゆっくり流れているといった感じ。朝食は8枚切りトースト1枚にほうれん草の卵とじとヨーグルト。それに子供のお弁当に入れた残りの卵焼き一切れとウィンナー1本。そしてゴールドブレンドで作ったカフェ・オレ。それを2杯。

音楽もテレビもない静かな空間をしばらく楽しむ。8時半を過ぎて、ベランダに朝日が当たってきた。青空のいい天気だ。早速に布団を干すことにする。うちのベランダはルーフバルコニーなのでいっぺんに布団が6枚干せるのがとても重宝だ。空気は冷たいから窓は開けてはいられないのだが、そのガラス窓から太陽の陽だけが差し込んでいて部屋全体が少しずつ温まっていく。

9時からはお決まりのラジオ講座を聴く。お勉強というほどのものでもない。集中力が続かないから、30分に1回の割合で休憩を入れる。そうやって約3時間。なかなか頭に入っていかない。お昼を食べて少し休憩して、ランニングに出かける。今日は12キロのショートコースで往きの6キロを32分47秒とアップ代わりに、帰りの6キロはスピード練習ということで28分37秒だった。この後に横浜に行く予定でいたのだが、このまま部屋でゆったりと過ごすことにした。時間があるとすぐに何かをやろうとする、やらなければいけないように思うのはいつものごいさんの悪い癖だ。

少しずつ外が暗くなっていくのを眺めながらのんびりと過ごす。夕焼けはいつ見てもいいものだ。富士山もくっきりと映えている。最近は福島の子へのいじめの問題でちょっと憂鬱な気分になっている。なんだかなあ。今学校では何をやるにもおっかなびっくりだ。腕に触れたり掴んだだけでもセクハラとか暴力とか言われたり、お説教もまた言葉の暴力とか言われたりする。今は叱ることもできないような状態にある。そんなことを百も承知でその先生がどうしてそんなふうに言ったのか。そんなことをあれこれ考えていたら外はもう真っ暗になっていた。

7時を回って奥さんが仕事から帰ってきて、ごいさんの一人時間は終了となる。

 

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秦野水無瀬川マラソン 2016

4日の日曜日に秦野水無瀬川マラソンに参加してきた。この日は湘南国際マラソンに注目が集まっているが、こちらも根強い人気を誇っている大会だ。参加者は2,000人ほどの小規模な大会なのだが、半分以上が上り坂という難コースで、参加しているのは上り坂大好きという強者たちがほとんど。最初の5キロに制限時間30分という関門がありそれもその半分が上り坂という、初心者さんにとってはかなり厳しいものとなっている。やっとの思いで通過してもそこから先は延々と上り中心のコースが続く。

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苦労して上ったのを下ってはまた上る。峠を越える時に見える美しい富士山が多少その苦しさを和らげてくれるよう。そして3回目に1キロほどの急坂を上りきって「風の吊り橋」を渡るとそこからは一気の下り坂となる。この爽快感がなんともたまらない。みんなそれまでの辛さを忘れるかのように軽快に下って行く。そのままゴールインかと思いきや最後の1キロが緩い上り坂になっているのが落とし穴。今ではもう慣れたが、最初の頃はここで心が折れたものだ。

これだけの坂があるからタイムを狙うのは難しいのだが、翌週に奈良マラソンを控えているごいさんにとっては絶好の練習の機会と考えた。坂道を征したとは言えないけれど、結果は1時間40分35秒で昨年より1分ほど縮めることができた。参考までに今までの記録は下の通りで、第9回の時は前日が飲み会で完璧な二日酔いでの参加だった。まだまだ走ることなんて真剣に考えていなかった頃でそれも懐かしい思い出になった。

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この大会はラン仲間との忘年会も兼ねている。会場の近くにあるスーパー銭湯で汗を流して宴会となる。今回の参加者はS田さん、Y村さん、A美さんのいつものラン仲間の他に、前に同僚だったI原さんとS田さんの同僚のS井さんご夫妻の計7人。I原さんとS井さんのご主人は45歳とまだまだ若いが、彼らにとっては初めての大会参加だという。S井さんは女子マネとして応援の他にも荷物預かりやカメラマンとして大活躍してくれた。

みんながゴールするのを待って銭湯に向かう。さあ忘年会の始まりだ。若い方を混ぜてマラソン談議に話が弾む。中央にあるテレビには福岡国際マラソンの映像が流れていて川内選手が映し出されている。いつものように苦しい表情で走っている。今までにいろんな大会ですれ違っていてごいさんにとっても身近な存在になっているから、こうして懸命に走っている彼を見るとつい応援してしまう。周りで食事をしているランナーの皆さんもどうやら同じ気持ちらしい。結果は日本人最高の3位でゴールイン。思わず拍手と歓声。

その後も延々と宴会は続く。若い人たちの食べっぷりは見事だが、飲みっぷりの方は年寄りも負けてはいない。いざ、飲めや話せやだ。若い人に持ち上げられたりみんなの勢いにつられたりでごいさんも少々飲み過ぎてしまった。久しぶりに、朝起きるのが辛かった。

 

秦野水無瀬川マラソンのお楽しみ参加賞「ペコちゃんお菓子セット」f:id:goisan:20161205175157j:plain

 

12月に入って思うこと

今年も最後の月に入った。ごいさんは季節なら夏だが、月ならばこの12月が一番好きだ。何しろ街全体が活気に満ちているのがいい。そしてそんな活気を少し冷ますかのように冷えているのもちょうどよい。この1年をみんなそれぞれの思いを抱いて生きてきた。嬉しいことや悲しいこと、楽しかったことや辛かったこと、そのいろんな思いがこの12月には交錯している。誰もが無意識のうちに振り返る。そしてともあれ無事に生きてきたという実感を味わうのだ。1年の途中では絶対に味わえない感情である。

そして一方では、まもなく始まるという新しい年に向けた期待感が膨らむ。今年良いことが多かった人はさらなる発展の年を願い、不幸だと感じていた人にとっては来年こそはと祈念する。なぜか年が明けてしまうとそれらの高揚感が薄れてしまうのは不思議なことだ。正月には初夢を見たり書初めをしたりなどして新年への思いを考えそうなものだが、実際にはこの12月には決めているのだと思う。まさに1年を終えようとするその勢いで来年のことも考えているのだ。

街行く人はみんな厚着をして寒そうなのだが、心の中は熱く燃えている感じがする。早足で過ぎていくその姿からは、暮れまでにもう一頑張りしていい一年で締めくくりたいそんな思いが伝わってくる。この一年をとにかく生き抜いてきたという思いを残そうと懸命になっているような気がするのだ。

この前、街を歩いていて久し振りにジングルベルの曲を耳にした。ここ何年か街からは消えていたように感じていて淋しく思っていたのだが、やはりこの12月にはぴったりの曲だ。これからボーナスも支給され、少しばかりリッチな気分で出歩く人が増えてくるだろう。ちょっとばかり贅沢な買い物をして、そして家族で食事をしてと、そういった華やかな顔が見られるのもやはりこの月の特徴のような気がする。シンプルだけどジングルベルはまさにうってつけの曲だと思う。

それにしてもクリスマスもまだ来てないというのに、スーパーにはもうお供えが売られている。もう少ししたら紅白の蒲鉾や栗きんとんも並ぶのだろうけど、そんなに早く買うお客さんっているのだろうか。正月前に消費期限が来ちゃうんじゃないと心配する。子供たちにとっても12月のクリスマスは大切なイベントなんだからもっと盛り上げてほしいな。

ということでこの12月はいつにも増して大いに街を歩いてみようと思う。そういう流れに身を置くことで、今を生きていることを実感し、来年に向けた元気ももらえそうに思えるから。ちなみにごいさんはこの12月で1つ年を取る。12月が好きな理由の1つかもしれない。久しぶりに丸いケーキが食べたいな。

 

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七五三のお祝い

一昨日の日曜日に、上の子の2番目の子の七五三のお祝いに出かけてきた。上の子には小学校2年生の長男と5歳の次男、それに2歳の女の子がいるのだが、今回はその次男くんの七五三である。今通っている幼稚園の園長さんが神主さんということで、その神社でお祓いを受け、祝詞をあげてもらうのだ。

長男くんもこの園の出身なので2年前にやはり園長先生にお祓いをしてもらった。初めに園長先生が次男くんと1対1で会話する。15分くらいかしら。さすがに園長先生、子供から言葉を引き出すのが上手い。最初のうちはもぞもぞ答えていた次男くんも少しずつ声が大きくなりしっかり答えていた。それから祝詞をあげてもらいお願いをする。最後に神主さんも一緒に記念撮影をして無事終了。

そしてみんな揃ってのお食事会となる。今日は上の子の家族5人とお嫁さんのご両親、それにごいさん夫婦と合わせて9人と賑やかだ。我々の食事は言わずもがなだが、子供たちのお膳もなかなかのものだ。2歳の子には立派過ぎないかなんて思ってしまう。主役の次男くんのにはステーキまで付いている。なんて幸せなんだろう。上の子もよく頑張って3人の子を育てているよと感心する。

ごいさんが孫たちと会うのは年に何回もない。時々連れて来てくれるのだけど、マラソンに行っていたりして会えないことが多い。それにだいたいがお嫁さんの実家の方に行くことが多いのは世の通例なのだろう。そういう点では、孫たちは向こうのお爺ちゃん、お婆ちゃんによくなついている。きっと可愛いと思う気持ちはごいさんの倍以上はありそうだ。もっともうちの奥さんはそれ以上というくらいに孫が大好きで大好きでしょうがない。会えなくて寂しくなると押しかけていってしまう。その可愛がりっぷりは、図抜けているかもしれない。

ごいさんはとにかくこのくらいの子供がどうも苦手だ。あのわけの分からない行動にはどうにもついていけない。どう対応していいのかただ戸惑うばかり。話せばわかるというものでもないし、下手に叱ったりもできないし。ボランティであれだけ笑顔をふりまいているのに、孫の前だと思うような笑顔が作れない。

そういうのもあって久しぶりに会う孫たちを前にして緊張していたのだけど、時間が経つにつれようやく一緒に写真を撮ったり話をしたりと、それなりにお爺ちゃんらしいことができたみたいで、ちょっぴり嬉しかった。会う機会が増えればそんなことも自然にできるんだろうけど、今の自分にはこれくらいの距離感で十分かな。もう少し大きくなれば、ごいさんにとってちょうどいい相手になりそうな気がする。

ともあれ、次男くん、七五三おめでとう。これからも元気に大きくなってね。

 

ひたすら写真を撮りまくる二人のお婆ちゃん。f:id:goisan:20161127112345j:plain

 

小学校のクラス会

昨日、小学校のクラス会に行ってきた。否、幹事という立場だと行ってきたという表現はちょっと違うのかな。参加者は先生を含めて12人と少しばかり寂しい人数だ。みんなまだ現役で働いていたり、ご両親の介護をしていたり、もちろん遠くへ離れてしまった人などさまざまだ。まあ、小学校のクラス会を開けるだけでも良しとすべきなのだと思うけど。

その先生も88歳になる。昨年にご主人を亡くしてからは外に出かけることはほとんどないと言う。こういう教え子に囲まれることは嬉しいことなのか、だいぶ前から楽しみにしていたようだ。4年前の前回の時に比べてだいぶ年を取った感じはしたけれどまだまだ元気なご様子。記憶力もしっかりしていて、このクラスに半年しかいなかったごいさんのこともよく覚えていてくれる。今日の写真ができたらゆっくり訪ねて行ってみようかな。

先生をタクシーに乗せて送り出してから、みんなで駅前のカラオケ店に向かう。昼間だから飲み屋が開いてないということもあるけれどカラオケ店に行くのはほぼお決まりのコースだ。部屋に入るとまずは曲を選ぶ人がいる。あれこれと注文している時にはもう歌が始まっている。そして曲目入力係なんかも自然に決まってくる。それから「はい、次は誰々さん」という案内係さんも登場。どんな集まりでもこんな感じだね。で、ごいさんはというとタンバリンやらマラカスを持ってチャチャチャとやっている。まあせっかくのカラオケだからみんなで盛り上がらなきゃつまらないもんね。

当然同い年だから知っている歌が多いのだけど、それでも初めて聴く曲もかなりある。そしてそのどれもがなかなか素敵な曲なのだ。歌を聴いているとその子の歩いてきた道がうかがい知れるよう。こういうところでまず歌うのはだいたいがその人の十八番だ。思いを込めて歌っているその様は自分の人生を重ねているように見える。みんな本当に上手いよ。えっ、ごいさんの十八番ですか。う~ん、あれかな、これかな。それとも……。

予定の3時間はあっという間に流れていった。きゃあきゃあ、わいわいと騒いでいる様子はとてもお爺ちゃん、お婆ちゃんとは思えない。まさに小学校に戻った気分です。いくら年をとってもこんなふうに騒いでみたいという気持ちはなくならないんだと思う。そしてそれができるのが同窓会ってことになるのかしらね。

前にも書いたがこのクラスにごいさんは6年生の9月に転校してきてからの半年しかいなかった。だから共通の思い出もほとんどないし、あまり話したことがない子も多い。それでも一緒にいると不思議と心が安らぐ。だからこのクラス会を通してあの頃作れなかった思い出を作っていこう……なんて思っている。さて次はいつ集まれるのかなあ。

 

陽明門の前での記念撮影。ごいさんらしいのがごいさんです。f:id:goisan:20161127223719j:plain