龍馬を訪ねて
さて大会を終えて、今日は桂浜にある龍馬の像に会いに行く日だ。朝起きるとふくらはぎに痛みがあった。昨日フィニッシュした直後に両足が激しく攣ったその後遺症だ。少し迷ったが予定通りジョギングで巡ることにした。途中の五台山の展望台にも寄る計画で、ホテルからの距離は往復28キロといったところ。昨日のダウンのつもりで走ればちょうどいいと考えた。誤算はその足の痛みと昨日とは違ってかなり寒いということ。それでもここで簡単にくじけないのがいかにもごいさんらしいでしょ。
ホテルを出てまずは五台山に向かう。高さ139メートルの山である。大した高さではないが海抜0メートルから上がっていくとかなりのものだ。距離にして約2キロの上り坂が続く。やっと辿り着いた展望台は凍えるように寒かった。もちろん眺めは素晴らしい。夜景も綺麗だろうね。もっとゆっくり眺めていたかったのだけどあまりにも寒すぎた。
では桂浜に向かうとしよう。五台山を下り終えると昨日のコースに出る。しばらく行くとあの難所の浦戸大橋だ。今日は景色を楽しみながらゆっくり上る。橋を過ぎて下って行く途中に散歩道がありそこを抜けていくと坂本龍馬記念館がある。入口にある龍馬像とシェイクハンドぜよ。なんか本物と握手しているようで緊張する。
さあ、いよいよ桂浜の龍馬像とご対面だ。おーっ、なんともでかい。それに男前だなあ。いい顔している。太平洋の向こう、アメリカを見ているのだという。こんな小さなところに住んでいてなんであんな大きなことをやろうと思ったのか。そしてやれたんだろう。死ぬまでの5年間に2万キロを移動したという。その行動力はいかにも凄い。大政奉還の時もそうだが常に死ぬことを恐れてはいなかった。彼はいつ死んでもいいと考えていつも全力で生き抜いていた。だから近江屋で襲われた時も潔く死んでいったのではないかと思うのだ。
そんなことを考えてしばらく桂浜から太平洋を眺めていたら、少しだけ龍馬に近づけたような気がした。そしたら龍馬みたいにもう少し駆け回ってみたくなってきた。だって生きているんだから、まだまだやらなきゃいけないことがあるだろうって思えてきたんだよ。
最後に龍馬の言葉をいくつか書き留めて、これからの自分の励みとしよう。
・何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり。
・わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。
・人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある
・この世に生まれたからにゃ、この命を使い切らんといかん。使い切って…生涯を終えるがじゃ
・人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。
最後になってしまったけど高知城のご紹介。一番下は山内一豊の妻・千代の像。