函館マラソン ~ 観光編その2 ~
函館も最終日。飛行機は最終便なので、今日は定期観光バスに乗ってみることにした。お客さんは10名ほど。アットホーム過ぎて申し訳ない感じ。
最初に訪れたのはトラピスト修道院。修道院に続く並木道は「ローマへの道」と呼ばれているそうだ。お馴染みのクッキーとバター飴も購入。
次に新函館北斗駅。今や観光名所になっていて、休日ともなると各地からの訪問者で駐車場はいっぱいだそうだ。駅の裏側にある田んぼアート。描かれているのは「ずーしーほっきー」というご当地のゆるキャラ。北海道も近くなったもんだね。
新幹線開業に合わせて作られたというきじひき高原の展望台からの眺め。写真は、大沼と小沼、それに函館山。牛さんたちもたくさん放牧されていた。
大沼公園では駒ヶ岳の美しい姿がくっきり。山川牧場の牛乳も美味しかった。
続いて、しかべ間欠泉公園の間欠泉。約10分の間隔で、100度の温泉を15メートルの高さにまで噴き上げる。
函館駅に戻る途中であの「ともえ大橋」を通過。
お土産を買って早めに空港に向かう。搭乗を待っていると、出発15分前に放送が入った。いよいよかと立ち上がったところで聞こえてきたのは、「羽田からの便が霧のため着陸できず千歳空港に向かったので、帰りの便は欠航。」という内容だった。
空港にも居られないというので、明日の便への手続きを行って、函館駅に戻ってきた。すでに夜の9時を回ってどこのホテルもいっぱいのよう。素泊まりで9,000円の部屋というのはあったが、結局は海岸沿いのファミレスで凌ごうと考えた。しかし残念ながらそこも2時までの営業。
6時からは谷地頭温泉が開くから、それまでをどう過ごすか。見知らぬ街で真夜中の散歩も悪くはないかとポジティブに考えて、駅に向かってのんびり歩くことにした。駅が近くなって、土方歳三の終焉の地があるのを思い出した。こんな形で出会うことに不思議な縁を感じた。
温泉は気持ち良かった。内風呂が3つに露天風呂、サウナもあって420円はお得。鉄分のせいでお湯が赤茶けていて、いかにも効能がありそうだ。外は相変わらず霧が立ち込めている。函館山のロープウェイのロープが途中で消えているのが不思議な光景だった。帰りの飛行機は飛べるのだろうかと不安が募る。
すでに観光しようという気持ちは失せていたから早めに空港に行くことにした。空港に着くと同時に全日空の便が千歳に回ったという放送が入った。滑走路は依然として霧で見え隠れを繰り返している。搭乗便の到着予定の午後2時に、霧のため上空で待機しているという放送が入る。着陸できない場合は羽田に戻るか千歳に回るという。2時30分に依然上空を旋回中という放送があり、それから少しして着陸態勢に入ったという放送が入る。乗客たちからは歓声が起きる。後から聞いたのだがこの時が3度目の挑戦だったようだ。
最後にはハラハラドキドキのおまけ付き。いよいよ函館山とお別れだ。何はともあれハッピーエンド。函館の皆さん、ありがとうございました。函館の町の復活、心より祈っています。