第8回 呑兵衛達の旅 ~8月9日~
8月9日から11日まで呑兵衛仲間と旅行に行ってきた。7年前の青森から始まって今年で8回目になる。メンバーは、古希を迎えたM橋さん、1つ上のO矢さん、1つ下のI坂さん、2つ下のS渡さん、それに自分を加えた5人だ。今年は福島県の会津、裏磐梯周辺を巡る。朝の8時56分のつばさ129号で東京駅を出発。10時13分郡山で下車してレンタカーに乗り換える。
(あなたに素敵なことは起きた……かな?)
最初の目的地は野口英世記念館。何もない所に近代的な建物が建っていて、野口英世の生家はその一角に保存されていた。小学生の頃に彼の伝記を読んで感動した思い出がある。お昼は隣にある「清作茶屋」というお店で「清作そば」をいただく。納豆の天ぷらが付いた温かいお蕎麦だ。観光地ということであまり期待していなかったのだが、なかなか美味しいお蕎麦だった。
(野口英世氏とのツーショット)
次に、白虎隊の隊士が眠る飯盛山に向かう。この場所は去年の会津マラソンの時に一度訪れている。その時は夕方5時近くということで観光客もほとんどいなかったが、今日はたくさんの人で賑わっていた。ブラタモリで放送されたというのでその影響もあるのだろう。前回は鶴ヶ城がどこに見えるのか分からなかったが、今日は観光ボランティアの方が説明しているのを横で聞いてようやく見つけることが出来た。そのボランティアさんから白虎隊のいろいろな話を聞けたのも思わぬ収穫だった。
(まっすぐ伸びたアンテナの向こうに鶴ヶ城が見えますよ。)
続いて向かったのは会津武家屋敷。ここは昨年時間に間に合わず見学できなかったから、今回は楽しみにしていた。入口には、小説「姿三四郎」のモデルとなった西郷四郎像が出迎える。この武家屋敷は、会津藩家老西郷頼母の屋敷を中心に、旧中畑陣屋や数奇屋風茶室、藩米精米所などの歴史的建造物が軒を連ねる。家族、親戚が自刃したシーンなども再現されていて、なかなか見応えのあるものだった。
そして今日の最後の見学地は大内宿。到着した4時半過ぎには、お店もあらかた閉まっていて、観光客もまばらだった。おかげで眺めも良くゆっくりと見物ができた。何年か前に行った山形の庄内映画村を思い出させるような光景だ。ねぎ蕎麦や焼き団子が売られていたが、夕食の時間が近づいていて食べられなかったのが少しばかり心残りだった。
今日の宿は芦ノ牧温泉の「丸峰ホテル」。食事、温泉、その他にどんな施設があるのかと、子供のようにワクワクする。そしてそれ以上に楽しみなのが仲居さんなのだが、それについては別記事にまとめようと思う。
さて、部屋に入るとまずはビールで乾杯だ。呑兵衛だからしょうがない。風呂に入って汗を流し、夕食の会場へと向かう。お品書きを見てこれから出てくるお料理を想像する。目で楽しみ味を楽しむ。そしてもちろん酒を楽しむ。2時間余りの食事を終えて、部屋に戻る。いつものように2次会と相成るのだが、毎年みんなの飲む量が少しずつ減って、1時間程度でお開きになる。布団に横になった瞬間、睡魔が襲ってきた。