同窓会の打合せ
一昨日、もう一人の幹事のI川さんと前回の幹事だったM上さんと3人で、11月に予定している小学校のクラスの同窓会の打合せを行った。
このブログにも時々書いているのだが、ごいさんはこの小学校に6年の9月に転校してきた。半年間という短い期間でも仲の良い友達はけっこうできたのだが、それでもクラスで話ができたのはせいぜい半数ぐらいだった。できたばかりの鉄筋コンクリートの真っ白でピッカピカの校舎。そこにいる生徒たちは田舎の友だちとは違ってみんな垢抜けていて都会的に見えた。茨城弁丸出しのごいさんには眩し過ぎて、近づくのも容易なことではなかったのだ。中学校に上がって1年後に、ごいさんはまた転校する。せっかくできた友達ともまた離れなければならなかった。
30代の後半にさしかかった頃、偶然に再会した子から定期的に同窓会をやっているという話を聞いた。それほどの思い出がない自分が参加してどうかという迷いがあったが、昔の友だちに会ってみたいという思いの方が強かった。みんなと共有する思い出は少ないのだが、何かと気を遣ってくれて心地良い時間だった。以来、毎回顔を出している。
今では当時話すこともできなかった仲間とも気軽に話ができ旅行も楽しんでいる。自分は小学校の思い出の足りない分を今になって補おうとしている。これもまた楽しい。みんな姿かたちは立派なお爺ちゃんやお婆ちゃんなのに、話している時は小学生の頃のまんま。憎まれ口を叩いたりするところもね。まさしくあの頃の純粋な心に戻っている。
同窓会に出席してくれるのは毎回15~20名ほどだ。半分に少し欠けるといったところかな。少ない数字にも見えるけれど何十年も続いているというだけで凄いことだと思う。それでもできればもっと来てほしいと願う。自分が担任としてクラスを持った時に、いろんな生徒がいて、クラスが一つにまとまることの難しさは十分承知している。生徒同士のいざこざや先生への不信感などなど、いろいろなことで我慢をしている生徒がいるのも確かだ。そういう子もやがて年を取りいろんなことを経て心が丸くなったりすることが多いのだが、ずっと心に残ってしまう子もいる。そういう子が同窓会に来ることはきっとない。
実のところ、ごいさんの仲の良かった子はほとんど来ていない。何が原因なのかは半年しかいなかった自分にははっきりとは分からない。でもその子たちとの出会いがあったから、わずかに半年間の小学校の生活でも楽しく送れたのだと思う。同窓会に行くたびに彼らの一人でも二人でも来てくれていないかと願っているのだけど。
先生も今年で88歳になる。今回は米寿のお祝いも兼ねての同窓会だ。昨年にご主人を亡くして今は一人暮らしだがまだまだ元気なご様子だ。それでもこれからはさらに足腰も弱くなるだろうから先生を呼べるのもこれが最後かもしれない。そんなことを考えると、今度の同窓会がより思い出深いものになるよう、ごいさんもしっかり頑張らなければと思う。
この日は、中秋の名月でした。