友、来たる

京都からS井君がやってきた。一昨日東京の大学に招かれて、そこの大学院生に対して講義をしてきたという。彼の専門は脳科学。今も大学教授としてバリバリに働いている。彼が京都に行ってから40年以上の歳月が流れ、こちらに住んでいたご両親も数年前に亡くなり、横浜も彼にはずいぶんと遠くになった。今ではすっかり京都の人だ。

ごいさんと同じ大学を卒業した後、大学院を京都で過ごし、それから広島、富山の大学で講師や准教授として働きそして数年後に京都の大学に戻ってきて教授となった。高校や大学で一緒に彼と遊び回っていた頃は彼が教授になるとは考えもしなかった。もっともそれはお互い様らしいけれど。彼はとにかく頭の回転が速い。彼のポンポンと飛び出してくる面白い言葉にどれだけ笑わせられたことだろう。

ランチを取りながら話そうということで、横浜駅地下街の沖縄料理のお店に入る。沖縄の料理に詳しい彼のお勧めで沖縄そば付きのゴーヤチャンプル定食を注文。総菜は食べ放題。これで1,000円とは、横浜の地下街にしてはずいぶんとお得な感じ。高校時代や予備校の時の思い出、仲間の話、家族の話、そしてこれからのことなどなど、取りとめもなくいろんな話しをした。2時間はあっという間だった。

またすぐに会えるとは思うのだけど、別れはちょっぴり淋しい。それでも、親しい友と会った後の心は温かい。帰り道の足取りも軽やかだ。とまあそんな温かい気持ちになったからか、ちょっと奮発して高島屋で家族にお土産にとお菓子を購入。そして、久しぶりにブログを書いてみようかという気持ちになった。

さて10月に入って今年のマラソンシーズンも本格的になってきた。あちらこちらからレースの結果が飛び込んできてはその勢いに圧倒されている。自分はと言えば相変わらずの状態が続いていて、もう少し続けたいから今年は無理せずに行こうと考えている。今までの自分もそうだが、これからの自分にとっても走り続けることは自分のステータスを保つ上での重要なファクターだと思うから。

走るのは決して好きではない。何度も好きになろうとしたけどなれなかった。でも、「マラソンやるのって凄いよね」というその言葉に、自分の存在が認められたような気がする。何事にも甘い自分、すぐに妥協しようとする自分。マラソンはそんな自分を少しでも強くしてくれる、そんな気がしている。42キロの間、弱い自分とずっと向き合っていられるのって案外楽しいのかもしれない。

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