不忍池と「深海」特別展

このところ毎日30度を超える暑い日が続いている。ここで無理して走ってもということでここ数日は様子見をしている。太陽が沈んで涼しくなったらと思うのだが、それでもまだ暑いし何より億劫になってしまう。この前の日曜日に朝ランをやってみたのだけど全身汗びっしょりで最後はフラフラ。やっぱり年寄りは無理しちゃいけない……って思った。

ということで、昨日はそんな気持ちのリフレッシュを図ろうと上野にある国立科学博物館不忍池を見てきた。英会話の講師の先生が「深海」という特別展をやっていると教えてくれたのだ。無重力の宇宙に対して無限大の圧力で押しつぶされた世界。簡単に調査することもできない。そういう意味では宇宙以上に謎に包まれた世界とも言える。どうしても華やかな宇宙の方に目が行ってしまうから、こういう機会に深海のことを知っておくのもいいだろうと考えた。

さてその前に今日のもう一つのお目当ての不忍池に向かう。あちこちのブログで蓮の花が取り上げられていたところに、友だちのブログに不忍池の蓮の花は今週辺りが見頃ではないかと書かれてあった。ごいさんはさほどに興味はないのだが今が旬の蓮の花を見るのも悪くないかと思い直して、深海の展示と合わせて行ってみることにした。

学生の時には不忍池にもよく来たけど、蓮の花のことなんか何も考えていなかった。まったく関心がなかった。今でも大して変わってはいないけど、皆さんのブログの影響は確かに受けているようだ。それにしても不忍池の蓮ってこんなに凄かったんだ。盛んに咲いている花、これから咲こうとしている花、そしてもう今年の役目を終えて花びらを落としている花。みんなそれぞれだけど、懸命に生きているというのが少しばかり分かったような気がした。

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f:id:goisan:20170719112559j:plainこのカメキチさん、いやいや亀さん。けっこう愛くるしいでしょう。 

 

次は深海の特別展示だ。当然の如く音声ガイドを借りる。展示をより良く理解する上ではこれを利用するのが一番だと思っている。平日だからか混み具合はさほどではなく、比較的ゆっくり見ることができた。深海にはまだまだ未知の生物がたくさんいるということ。食うか食われるかの世界、そのトッププレデターは何か。それに生命起源説などなど、興味の持てるのがたくさんあって、予想以上に面白かった。この後、常設展示にあるハチ公に挨拶。

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それにしてもやっぱり暑い一日だった。夕方になって涼しい風が吹いてきたから家に帰ったら走ろうかなんて考えたけど、もうだいぶ疲れていた。明日はどうだろう……なんて、ちょっと思ってみた。さてサイゴはやっぱりサイゴーさんの登場かしら。

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夜☆風さんに会う

この水曜日に夜☆風さんにお会いした。親友のjijiroさんを除けば、とみいさんとこの夜☆風さんのお二人が実質的にごいさんのブログの初めての読者だと思っている。それからはお二人が付けてくれるスターが何よりも大きな励みになった。その時からいつかこのお二人にはお会いしたいものだとずっと思ってきた。

とみいさんのブログは整然と書かれていて誰にも分かりやすい。読者数も相当の数でただただ憧れの的だった。一方で、夜☆風さんのブログは独特で個性的だった。どちらかと言えば暗い感じがするし、読んでみても難解だと思うのだが、なぜか引き込まれてしまう。きっとそれは自分の本音の部分と共鳴し合うものがあるからに違いないと考えてみた。お父さんや友人、そして最も多いのが自分自身のこと。思ったことを思ったままに書いているという感じだ。そこには誰の心にも淀んでいるそんな思いが綴られているように思えたのだ。

いつかお会いしましょうというのは最初の頃に交わした約束だった。それから3年が過ぎて、一か月ほど前にどうやら会えそうだという連絡を頂いた。念願が叶う反面、すぐに不安が襲いかかった。彼の考えについて行けるだろうか。要らぬ言葉で彼に失望感を与えないだろうかなどとかなり複雑な心境だった。そうこうしているうちに今週に入ったところで時間が取れるという連絡をもらった。みなとみらいのホテルに泊まるということなので桜木町で会うことにした。待ち合わせ場所に着いて辺りを見回すと横断歩道の向こうからこちらを見ている人が目に留まった。半信半疑で近づいていくと果たして夜☆風さんだった。スポーツマンタイプでカッコいい。そんな第一印象を抱きながら居酒屋の個室に入り込む。

いろいろ話をしていく中で、彼がこれほどまでに自分を責める、貶める理由が分かってきた。ここに詳しくは書けないが、記事に書かれているようにもがき苦しんでいるのも、そして頑張っているのも事実だった。生い立ちから今までの話を聞いていくにつれ、ブログにかかっていた靄が晴れていくような感じを覚えた。彼は淡々と時には笑いを交えて話すのだが、そこには揺らぐことのない信念のようなものが強く感じられた。一度会ったぐらいでその人の何が分かるものかと思っていたが、今日の彼は間違いなく本物だったと思う。あのブログではいつも自分自身を追い込むだけ追い込んでいる、そんな心境も分かるような気がしたのだった。

気がつけば時計は11時を回っていた。お店に入って5時間余り。自分とはかけ離れた世界、それも一瞬たりとも気を抜けない厳しい世界に住んでいる。この日を逃せば次にいつ会えるかも分からない。今日も初めは出張のついでかと思っていたのだが、話の中で実は自分に会うためだけにやってきたというのを知った。それも仕事を終えてから新幹線に乗って。そして明日にはまた会社に戻って仕事をすると言う。桜木町の駅で固い握手を交わしながら、次に会う機会を念じた。できれば夜☆風さんの「五ヶ年計画」が完成する3年後あたりはいかがかと。

 

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「神高教シニア運動」の会報より

先日「神高教シニア運動」の会報に、自分の記事が掲載されたので、記念ということでこのブログにも残しておくことにした。「神高教シニア運動」というのは、神奈川県高等学校教職員組合を退職した人たちで構成されていて、現役組合員の活動の補助を主な仕事としている。具体的にはメーデーへの参加や国会議事堂等への動員などがある。呑み仲間のM橋さんがその委員長をやっている関係で半ば強制的に書かされた……のだけど。

ということで今回の分量は長めです。適当に読み飛ばしてください。

 

「マラソンへのお誘い」

マラソンって苦しいだけ?
 1年目、2年目は29時間の再任用。3年目、4年目は週6時間の非常勤講師を経て、5年目の今年から完全にリタイアの生活に入った。もちろんやりたいことがあってのことだ。その一つに、各地で行われているマラソン大会に出かけていくことがある。「マラソンって苦しいだけじゃない、何が面白いの。」と、よく言われる。確かに42.195キロの距離を4時間も5時間もかけて走るというのは、尋常ではない気がする。でも最近のマラソン大会の申し込みでは、人気のある大会ともなると受付開始から30分で申し込みが締め切られてしまうのもある。今や空前のマラソンブームなのである。実際に、男女を問わず60歳以上の方がたくさんマラソンを楽しんでいるのは事実なのだ。

同僚に誘われて58歳で始める
 自分がマラソンを本格的に始めたのは58歳の時で、同僚へのつき合いからだった。若い頃から運動をやっていたこともあって、走るのにはそれなりに自信を持っていた。ところが初めて出場したハーフマラソンでは両足が痙攣して最後までまともに走れない。何とも惨めな思いを体験した。マラソンの後はビールが旨いとよく言われるがそのビールも喉を通らないといった具合だった。何としてもリベンジを果たそうと、少しばかり練習に力を入れて臨んだ2度目のハーフマラソンで、どうにか1時間40分台を記録。こうしてある程度の記録を出せると、次はもう少しいいタイムを出せるのではないかと考えて、不思議とまた走りたくなってしまう。そうして何回かのハーフを走っているうちに、次第にフルマラソンを走ってみたいという気持ちに変化してくる。そこで最初に選んだのが湘南国際マラソンだった。それまでのハーフの実績から4時間ぐらいで楽に走れるだろうと思っていたのだが、これがまた残り10キロぐらいから足が動かなくなって再び挫折を味わうこととなった。後から知ったのだが、フルマラソンで4時間を切るというのは多くのランナーにとっての憧れで、ランナー全体の3割ぐらいしかいないという。その頃はそんなことも知らずに4時間を切ろうともがいていた。結局4時間を切ったのはそれから1年後、4回目の挑戦でのことだった。タイムが上がればモチベーションも上がる。そうして練習してまたタイムが上がる。その繰り返しでその1年後の金沢マラソンでは初めて3時間40分台に突入。さらにその半年後のかすみがうらマラソンで3時間34分、そして昨年の大阪マラソンで3時間29分とついに夢のサブ3.5を達成した。

マラソンの魅力は記録更新だけではない
 こんな感じでどんどんマラソンの魅力に取りつかれていった。その要因の大きなものは上記のように自己記録の更新だが、それと同じくらいに沿道で応援してもらえる喜びというのがある。小さい子供からお爺ちゃんやお婆ちゃんまで、みんなが見ず知らずの自分に大きな声をかけてくれ、食べ物や飲み物までも差し出してくれる。まさに舞台の上で主人公を演じているかのような気分になれるのだ。どんなに速く走れても42.195キロを走り続けるのは相当に辛いものがある。そんな時の応援の声がどれほどの励みになるか。人の温かさをまざまざと感じることができる。そうやって走り終わってみると誰にでも優しくなれる、そんな自分になっているのに気付く。
 自分の人生、マラソンが全てだと思っているわけではない。現に今だって走るのは一日おきだ。やりたいことはいっぱいある。でもマラソンをしていて思うのは、生きていく上での基本となる心と身体の健康を同時に維持できるということだ。今の自分は、各地のマラソン大会にも出かけていく。大会の申し込みから宿の手配、交通手段の確保、そして走り終えてからの観光プランなどなど。頭の中もフル回転、簡単には老いられないね。
 さて、この記事を読まれた皆さんもいかがでしょうか。フルマラソンは大変だという方はハーフ、それに5キロや10キロのコースも。お孫さんと走れるのもあります。速く走るなんてどうでもいいのです。楽しむこと、走ったという満足感が大切なのです。いつかどこかの大会でお会いしましょう。

 

横浜ランドマークタワー・スカイガーデンからの眺望f:id:goisan:20170623190902j:plain

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多摩湖自転車道を走る

木曜日に多摩湖自転車道という道を走ってきた。recocaさんという方のブログに先日書かれてあったのをさらに調べてみると多摩湖までの10キロを一直線に結ぶサイクリングロードだということを知った。興味を持つとそれを確かめたいという気持ちになってしまう。それに加えてブロ友のrecocaさんにもお会いしたいという好奇心が多分にあった。

喜寿を迎えられた大先輩をブロ友と呼ぶのはいささか気が引けるが、ブログの中では上も下もない。老若男女、貧富の差もなくみんな平等の世界だからやっぱりブロ友さんでいいかしら。そのrecocaさんは東久留米駅で手作りのプラカードを掲げて待っていてくれた。その歓迎ぶりに緊張感が一気に吹き飛ぶ。お茶を飲みながらの1時間はあっというまだった。何を話して何を聞いたのかも定かでないくらいにたくさんの話をした。マラソンのことがなければずっと話していただろう。recocaさんもそれをずいぶんと気にしてくれていたようだ。

話を切り上げて今日のマラソンのスタート地点である花小金井駅に向かうのだが、途中で彼の先日の記事にあったガスミュージアムに立ち寄る。彼にとって大切な場所になっているようで、ごいさんに紹介したい気持ちも何となく分かったような気がした。そして花小金井駅の南口で降ろしていただく。お土産にと梅酒とお茶を用意してくれていた。彼の読者の皆さんには申し訳ないと思いながらもありがたく頂いてしまいました。

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さあここからはランナーとしてのごいさんだ。彼と話してほっこり優しくなった気持ちを少しばかり引き締める。荷物は駅のコインロッカーに預ける。多摩湖までは片道7.5キロで往復15キロとなる計算だ。だいぶ蒸し暑くはなっているが両側から木が覆いかぶさってところどころで日陰を作ってくれているのがありがたい。

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確かに気持ち良いくらいの真っ直ぐな道だった。慣れない道なので往きのペースはキロ平均5分30秒ぐらいで周りの様子を楽しみながら走る。7キロを過ぎてこのまま多摩湖かと思っていたら最後に約500メートルも続く上り坂が待っていた。ここを懸命に走った分、上りきった所に広がる多摩湖の景色は格別だった。遠くに西武ドームが見え、反対側には西武園遊園地の観覧車が見える。

いつものことだけど帰りはペースが上がる。コースが分かったというのもあるがこれで終わりだと思うとなぜか現金なのだ。ただ真っ昼間ということで日陰はあるもののかなり蒸し暑い。シャツも短パンも汗でびっしょり。少しでも早く終えたいという気持ちも手伝って帰りのペースは平均5分5秒。最後の1キロは自転車と競争しながらの4分50秒。まずまずのランとなった。

今日もまた思い出深い日となった。また一人遠方に友ができた。もちろん今日だけで彼がどういう人なのかが分かったわけではない。いやむしろそんなのは関係ないのだと思う。少なくとも今日あったrecocaさんはごいさんの思っていた通りの人、いや実際に話してみたらそれ以上の人だった。そしてまた彼の記事を読むのが今まで以上に楽しみになったことは間違いないのだから。

 

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サッカー部顧問としての思い

先週の土曜日に、昔のサッカー部の教え子たちから飲み会に呼ばれて顔を出してきた。先生になってからずっとサッカー部の顧問をやってきたのだが、この日の彼らは44歳か45歳になる子たちだった。この子たちと出会ったのはごいさんが34歳。その学校にはすでにI谷先生という5歳年下の専門の先生がいたから、ごいさんは割と気楽な立場だった。だいたいその時のごいさんは指導者としての自信をまったく失くしていた時だった。

それは2校目の学校での顧問の時だった。ごいさん27歳の時で生徒以上に体も動き、やる気に満ちていた。生徒たちの強くなりたいという気持ちと相まって、毎日の厳しい練習が続く。ごいさんも一緒に走り、生徒の練習試合にも参加した。翌年には県大会に出場を果たし、さらにその翌年の全国選手権予選では県のベスト16に入った。神奈川県には高校が200ほどあり、強豪校も数多くあってなかなか上位には行けないのだ。

そうしてその時の1年生の有能なメンバーたちが3年生になった時、満を持して上位進出を狙うのだが、ここに強豪校が立ちはだかる。まずは4月の関東大会の予選会でのA高校。全国大会に何度も出場している名門校だ。部員数はこちらの30人余りに対して100人を超える。初めは委縮していた選手たちだったが、最初のシュートがゴールバーに当たったのを機に自信を取り戻したかのように動きが良くなって、押されながらも時に逆襲を見せるなど見応えのある好ゲームとなった。そうして後半の15分を過ぎた時だった。どうみてもファウルとは思えないプレーでPKを取られて失点してしまう。結局この1点で試合が決まり、A高校はその後も勝って神奈川を征して関東大会に出場した。

続けて5月に行われた高校総体予選で、これまた強豪のN高校と対戦する。やはり部員の数の差は歴然だ。それでも生徒たちはA高校と戦ったという自信からか真っ向勝負を挑む。しかし開始早々にまたまたPKで先行を許してしまう。一進一退の戦いで後半も残り数分となった時にドリブル突破から起死回生のシュートが決って同点に追いつく。延長戦に入っても点が入らず、タイムアップまで残り1分のところでコーナーキックからの混戦で決勝点を許してしまう。結局このN高校が高校総体の神奈川代表となった。

これだけ頑張らせても勝てない虚しさ。生徒に申し訳ない気持ちだった。休みも無く練習してきた日々。生徒を育てる限界を感じて、もうサッカーの指導を辞めようと考えた。そんな気持ちを引きずっている時に今日のこの子たちに出会ったのだった。見た瞬間に強いチームになれると直感した。そう思った瞬間、再びその世界に足を踏み入れることになる。

こういう飲み会での定番はたいがい引退試合の話だ。そうして出てくるのは悔しい思い出ばかり。なぜあの時と、ただ悔いる。それも含めて青春だったのだ。それは決して恥ずかしいことではない。一生懸命だったからこそ悔しいのだ。

ふぅ~、お酒は美味しいけど、教え子の前では酔えないのが辛い。

 

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少し遅れて墓参り

父さんと自分とを比較してみた。

酒     父さん>ごいさん やっぱり勝てないだろう。
イケメン  父さん>ごいさん 背も高いし、鼻も高い。
もてもて度 父さん=ごいさん 互角でありたい。願望。
腕の力   父さん>ごいさん 父さんは大工さん。
足の力   父さん<ごいさん ごいさんはランナー、元サッカー選手。
優しさ   父さん>ごいさん 自分は優しい人間じゃない。
頭の良さ  父さん<ごいさん 両親のおかげだが。
話し上手  父さん<ごいさん 一応話すのが仕事なので。
子供好き  父さん>ごいさん 子供は苦手だ。

だめだ、あまり思いつかない。だいたい思いついたところでそんなに差がつくものじゃない。親子だから似ていて当たり前だもんね。でもこれって何気にいいアイデアじゃないか。こんなことで思い出すのでも少しは供養になるんじゃないかと思うのだけど。

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小さい頃は死んだらあの世という所に行ってそこには天国と地獄があってそしていつかまた生まれ変わるなんていう話を信じていたのだけど、最近では死んだらすべてが無になってしまうのがいいと思い始めている。その後にどんなに惜しまれたり憎まれたりしてももうその人には届かない。あの世から現世の様子を見ているなんてこともない。小さい頃に母親が言っていた言葉を思い出す。「死んだらただ何も分からなくなるだけなのよ。」母さんは今でもそう思っているかしら。

そんなふうに考えれば、父さんだって40年前に死んで無に帰ってしまったはず。だけど不思議とそうは思えない。今も自分の背後からこのパソコンを一緒に覗いているんじゃないか。「また何書いてんだよ。くだらないことは書くなよ。」なんて言っている声が聞こえてくるようだ。

死んだら無になってしまうと考えている一方で、いつも父が見守ってくれていることを心のどこかで期待している自分がいる。マラソンスタート1分前には無事に完走できるようにと父に祈ったりしている。自分は無になりたいが父にはあの世というところに存在していてほしい。なんとも勝手な考え方だけど、まあそれが自分の正直な気持ち。

ということで、少し過ぎてしまったけど昨日お墓参りに行ってきた。お墓を拭いてお線香を上げてそして大関のワンカップを供える。6月24日、40回目の命日。

 

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はてブロランナー、集まる

土曜日に「はてブロランナーの集い」というのが開かれた。「はてブロランナー」とは、「はてな」で日々のランの記録を中心にブログを書かれている方たちのことだと解釈している。ごいさんのブログは少しばかり趣を異にするのだが、自分のブログもマラソンの記事が多いからか、彼らの中にも読者の方が多数いらっしゃるというわけだ。

今回この集いを中心になって企画してくれたのがMacRunさんとバンビさんというお二人だ。正直言えば自分は集団で飲むのはそれほど好きではない。それに大半が初めて会う人ということになると気も遣うし落ち着かないだろう。そして当然のようにきっと最長老だ。自分としては大会で顔を合わせて軽く挨拶するくらいがちょうどいいと思っている。

とまあそんなことなのだが、今回のお誘いには迷うことなくOKの返事をした。それはMacRunさんとバンビさんとはもうずいぶんと長いおつき合いになっていて、お二人から是非にと誘われて断る理由が見つからないからだ。MacRunさんとのおつき合いは2014年の9月から。何気なく書いたコメントが彼の励みになったというから何とも嬉しいことだ。この前のかすみがうらで会った時はこんな自分にあまりにも感激してくれるのが申し訳ないくらいだった。

バンビさんのブログに初めてお邪魔したのは2015年の7月だったようだ。まだ彼女がブログを始めて間もない頃。記事からは一生懸命さが凄く伝わってきて、いつの間にか一ファンとして応援するようになっていた。どこかのレースで会うだろうと思ってきたけどとうとう会えずじまいだった。そうして今回ようやくその念願を果たすことができたのだ。顔には出さなかったけどけっこう感動したよ。

今回初めてお会いしたのが、バンビさん、gapparaさん、ぽろっぽさん、Lisaさん、てつさん、ねむねむさん、ぱんださん、さつかさん、ひでちさんの9人。そして再会組が、びあーさん、furuhon-yaさん、MacRunさん。みんなさすがにランナーだ。体つきがいいのはもちろんだが、何より陽気なのがいい。お互いに初めて顔を合わす人ばかりだったのに会った瞬間に笑いに包まれている。この明るさこそがレースの終盤の苦しい時に力になるんだね。

それにしても名古屋から、そして新潟からと遠路はるばると駆けつけてくる。考えてみればすごいことだ。ランをテーマにしたブログで知り合っただけなのに、とてつもない強い結束力を感じた。今回は都合がつかず来られなかった方もだいぶいると聞く。共通の目的があるというのは仲間意識をこんなにも強くするものかというのを改めて感じ入った。

予想通りにみんな若くてエネルギッシュだった。そんな若い人のパワーに煽られるようにごいさんもお酒を呑み過ぎたかもしれない。酔ってくどい話をしていなければいいなと、半ば自己嫌悪に陥りながらの帰り道だった。

先ほどMacRunさんとバンビさんの昔の記事に書いた自分のコメントを読んでいたら妙に感激してしまった。おかしな気分。ともあれ今回は本当にありがとうございました。いつかどこかのレースでご一緒できるのを楽しみにしていますね。

 

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