夏休みが始まった

ごいさんの勤務している学校は18日が終業式だったので、今日からは夏休みでほとんどの生徒は登校してこない。生徒のいない学校はとてものんびりしている。ふだんの日は、授業中はもちろんだけど休み時間や放課後もほとんどが生徒と話しているような状況だ。授業の空いている時間は、予習プリントの作成や提出物の採点に追われる。隙を見つけてはお茶を飲んだりお喋りもするが、本当に落ち着く暇がない。夏休み前の成績処理の作業は緊張の連続もありくたくたになる。そうやって夏休みに入ると、仕事や生徒への対応が一気に減る。もちろん進路を担当している先生や部活の先生はここぞという思いで逆に忙しいのだけれど。今のごいさんはそこまでではないから案外やることがない。

そんな中、軟式野球部が1回戦を勝利して2回戦が今日の午後にあるという話を聞いた。今日はこれといってすることもないごいさんは、すぐに応援に行こうという気持ちになっていた。気持ちが固まったら行動は早い。お昼から年休をとって出かけることにした。目指すは、川崎の等々力球場だ。Jリーグの川崎フロンターレの本拠地の等々力競技場の隣にある。前々任校でソフトテニスの顧問をしていた時にはそこのテニスコートがよく会場として使われたからこの場所に行くのは慣れたもんだ。

ごいさんが着いた時は2回の表が始まる時だった。軟式のボールは硬式より飛ぶもんだと思っていたが、これがなかなか外野まで飛ばない。ライト前に転がったりするとライトゴロになってしまったりする。そんなこんなで0-0の緊迫したゲームが進む。5回の表に、長打を許し1点を先行される。次の6回には、それを引きずった感じの連携ミスが絡んでさらに3点を失う。この2回以外は完全に抑えていたからもったいなかった。一方、うちのチームも単発的には塁に出るがその後が続かない。結局、最後までチャンスらしいチャンスは作れず試合終了となった。この試合も硬式野球部のと同じように先制した方が勝つといった感じで、実力的に差は無かったと思う。

硬式野球のような派手さは無い。応援もわずかだ。でも、選手は懸命にやっていた。自分のためにチームのために勝とうとして頑張っていた。授業中には見せないような生き生きとした様子が見られるのが何よりいい。

日陰が無くて応援もしんどかったけど、頑張っているのを見るのは楽しいものだ。負けたからここでも3年生は引退。ごいさんは早々に引き上げることにした。

 

写真は、等々力球場。ただ今、攻撃中。

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