お彼岸~2014秋~

今日はお彼岸の中日。恒例のお墓参りだ。いつものように実家まで母を迎えに行く。実家に着くと、母が手作りのお萩を用意して待ち構えている。これはいつものことだ。朝食も食べてきたから、それほどに食べたくないのだが、母がどうしても食べろという。けっこう大きいお萩だ。とても2個なんて食べられないよ。やっとこさ1個を平らげる。小さい頃のごいさんは、餡子をご飯に乗せて食べるのが好きだったから、その記憶が強く残っているのだろう。えっ、て思われるんだけど、餡子で包むか乗せるだけの違いだけだからお萩と同じようなもんだと思ってる。そして今でも時々そうして食べている。

さて、まずは父の墓参りだ。昔はけっこうな時間をかけてお墓を綺麗にしていたのだが、母もさすがに年のせいかそこまではしなくなった。それでもごいさんがやるよりはよっぽど綺麗だ。何より心が込められている。父の好きだったお酒とたばこを供える。それからこのお墓には生まれてすぐに亡くなってしまった下の妹も眠っている。だからジュースも供える。もちろん特大のお萩もね。

父のお墓の隣にはごいさんの一番好きで一番お世話になった伯母さんのお墓がある。一人娘は仙台に住んでいてめったには来られないから、このお墓の掃除も母がやる。

そして一通りやって母の気が済んだところで、お線香をあげて両手を合わせる。これからまたしばらくの間、みんなが元気で無事に過ごせますように……と願う。

次は、横浜にある祖母と祖父のお墓だ。横浜の中心近くの高台にあって眺めもいい。ここもまたせっせとお墓を綺麗にしてお供えとお線香をあげる。そしてまた同じお願いをする。

ごいさんは墓参りがけっこう好きだ。その人と一緒にいた頃のことを思い出す。それはみんな遠い昔のことだけど楽しかった思い出だ。改めて幸せだった自分を思い出す。そうすることで気持ちも落ち着き優しい心が復活するような気がするんだ。だから、ごいさんは何かあるたびに墓参りにやってくる。

一日のんびりつき合って墓参りも無事に終了。こんな風にして墓参りできるのももうそんなにはないのかななんて考えたりする。墓参りに来るたびに、母が年を取っていくのを感じてる。嫌な自分だと思う。だからこういう時間は本当に貴重な時間なのだ。でも、来年の春のお彼岸には白い花の咲く彼岸花の種を植えるよって言ってたから、当分は大丈夫だと喜んだ。

こういう行事も悪くないよ……ね。

 

写真は、父のお墓に咲いていた彼岸花f:id:goisan:20140923105716j:plain